公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
組織中で希少細胞として存在すると考えられるシンギュラリティ細胞とその周囲に存在する細胞を単一細胞レベルでプロファイリングすることは、シンギュラリティ細胞が集団として異質な細胞なのか、集団として押し出された結果なのか、その起源を知るうえで必須であると考える。顕微鏡下で観察されたシンギュラリティ細胞を、単一細胞レベルでシンギュラリティ細胞と周辺細胞を同時にラベリングすることで、より精度の高いシンギュラリティ細胞の同定と計測が可能となると考えられるが、これまでにその報告例はない。本提案では、光照射ピッキングによる細胞バーコーディングによるRNA-seq 法の開発とその技術供与を行う。
組織中で希少細胞として存在すると考えられるシンギュラリティ細胞を同定し、計測するうえで重要なのは、特定の細胞が次にどのような運命をたどるのかを単一細胞レベルで解析することである。特に、シンギュラリティ細胞とその周囲に存在する細胞を単一細胞レベルでプロファイリングすることは、シンギュラリティ細胞が集団として異質な細胞なのか、集団として押し出された結果なのか、その起源を知るうえで必須であると考える。顕微鏡下で観察されたシンギュラリティ細胞を、単一細胞レベルでシンギュラリティ細胞と周辺細胞を同時にラベリングすることで、より精度の高いシンギュラリティ細胞の同定と計測が可能となると考えられるが、これまでにその報告例はない。本提案では、光照射ピッキングによる細胞バーコーディングによるRNA-seq 法の開発を進めることを目的としている。研究代表者らは、本技術の根幹となる光照射ピッキング法として、光単離法を開発した。光単離法は、光分解性低分子の一つである6-ニトロピペロニルオキシメチル基(NPOM:6-nitropiperonyloxymethyl)を結合した逆転写プライマーを用いて細胞内で任意の細胞や構造体を光照射により光分解したプライマー由来のRNA情報のみを取得するRNA-seq法であり、少数細胞や核構造体内の転写情報の取得例を示した本法の論文発表を行った。今後は、光単離法を基盤とした細胞バーコーディング手法の開発を順次進める。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2021 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
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https://tx.bioreg.kyushu-u.ac.jp/