配分額 *注記 |
10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2022年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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研究実績の概要 |
本研究では、過去を懐かしく感じる理由の因子構造を明らかにし、その理由が思い出す年代によって異なるかを明らかにすることを目的とした。まず高齢者(n=450)を対象として過去を懐かしむ理由に関する自由記述調査を行い、内容分析を用いて懐かしさの理由リストを作成した(「大変だったが一生懸命頑張った」など43項目)。次に、高齢者を思い出す年代(0~12歳, 13~18歳, 19~29歳, 30~49歳, 50歳~)で群分けし(n=1,000, 各群200)、その年代における最も懐かしい記憶を回想した後に懐かしさの理由リストがどの程度当てはまるかの評定(6段階)を実施した。因子分析の結果、7つの因子(困難の克服, ポジティブ, 自己形成, 無邪気, 感情の揺らぎ(ネガティブからポジティブ), 独自性, 転機)が抽出された。さらに各因子の因子得点を思い出した年代で比較した結果、「困難の克服」因子の関与は幼少期や高齢期に比べ20~40代で高い、「無邪気」因子は幼少期をピークにその後減少していくなど、過去を懐かしむ理由は思い出す年代によって異なることが明らかとなった。
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