研究領域 | 中国文明起源解明の新・考古学イニシアティブ |
研究課題/領域番号 |
21H05369
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅰ)
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
萩原 康雄 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (00780256)
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研究期間 (年度) |
2021-09-10 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 階層差 / 下顎骨 / 四肢骨 / 三次元形態解析 / 相同モデル / 人骨 / 骨形態 / 生物考古学 / 中国 / 中国文明 / 幾何学的断面形態解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,中国の新石器時代晩期から青銅器時代初期にかけての人骨を対象に,相同モデルを用いた頭骨の三次元形態解析と,四肢骨の断面形態解析を行う.これらの解析を通して,新石器時代晩期の諸地方文化が青銅器時代初期の二頭里文化へ収斂していく中国文明の形成過程で,人々の移動性や行動様式がどのような変遷を遂げたのか,を復元することを目的とする.
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研究実績の概要 |
本研究では新石器時代晩期から青銅器時代初期にかけた中国文明の形成過程で、人々の行動様式や移動性がどのように変化したのか、社会の階層化が骨形態にどのような影響を与えたのか、を復元することを目的とした。しかしながら,COVID-19の感染拡大に伴う移動制約の影響で、中国の人骨の資料調査を実施することができなかった。そのため、比較資料として当初より計画していた、日本の江戸時代資料を対象に、四肢骨の形態計測、および頭骨の三次元形態計測を行い、社会階層と人びとの行動様式の関連について、骨形態から検討した。 江戸時代人の下顎骨形態の階層差を検討した研究では、計251個体の3D計測と、その3Dデータの形態解析を行い、江戸時代集団の下顎骨形態に見られる階層性と、その階層性の現れ方に性差が存在することを明らかにした。このような形態の差異は、日常的な食生活や,歯を食いしばることなどによる下顎への荷重負荷に階層間で差があったこと、男女でそのような荷重負荷のかかる活動習慣に差異が存在したことを示唆する。本研究は下顎形態への社会階層の影響と、江戸時代の男女間での生活様式の違いを考察する上で重要である。本成果は第77回日本人類学会大会で発表し、現在国際誌への投稿準備を進めている。また、江戸時代人骨の重度の後側弯症を認め、また該当個体の親族に類似した骨病変の家族性発症を確認した。この古病理学的所見についても、現在国際誌への投稿準備中である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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