研究領域 | イスラーム的コネクティビティにみる信頼構築:世界の分断をのりこえる戦略知の創造 |
研究課題/領域番号 |
21H05380
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅰ)
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
KHASHAN AMMAR 立命館大学, 立命館アジア・日本研究機構, 准教授 (70814888)
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研究期間 (年度) |
2021-09-10 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | イスラーム福祉制度 / イスラーム信頼学 / デジタル化社会 / イスラーム経済論 / イスラーム金融 / 信頼学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、20世紀半ば以降発展したイスラーム経済の中で、近年特に注目されているイスラーム的な福祉制度を中心に研究する。福祉制度の中核となっているワクフ(寄進財産)とザカート(喜捨)が「互助の信頼性」によって成立していることを、アラビア語の古典的な法学の史資料と現代的な事例を総合して明らかにする。また、「伝統的な制度が再活性化される」という現象を、ヌズム論(イスラーム的制度論)の理論と視座を用いて位置づけ、再活性化が最新フィンテックを用いたイスラーム金融のデジタル化と結びついている現状を分析する。以上から、イスラーム福祉制度の「互助の信頼学」がポスト資本主義の可能性を有することを実証する。
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研究実績の概要 |
本研究は計画の主旨と目的に沿って、第2年目(最終年度)として、次の研究活動を行った。(1)理論的視座の「ヌズム論」を活用できる後期の史資料を中心として、互助の信頼学の特徴を探り、信頼の動機と結果に関する概念的分析を行った。信頼の形成や維持、そしてその影響について深く掘り下げ、イスラーム法と社会における信頼の重要性を一部明らかにすることができた。また、この分析を通じてイスラーム福祉制度における信頼関係の成立要因や結果についての理解を深めることができた。(2)学際的研究:デジタル化社会における人間存在をめぐる現代哲学の立場、イスラーム金融における民事紛争の解決策の現代的発展をめぐる知見などと、(1)での新しい知見を交差させて、学際的な視点を発展させた(次年度に論文投稿をおこなう予定)。(3)事例研究:ブロックチェーン技術を活用しているイスラーム福祉制度として、特にワクフ(寄進財産)における事例として、Finterraのワクフチェーン「マイワクフ(mywaqf)」のデジタル・プラット・フォームを通じて活用されているブロックチェーンについて、考察をおこなった。また、そのような新技術において信頼の活性化が促進される方法を考究した。本研究は最終年度として、研究の包括的な分析や結果をまとめる作業をおこなったので、それを学術的な研究報告や論文として刊行する準備を進めている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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