研究領域 | グリアデコーディング:脳-身体連関を規定するグリア情報の読み出しと理解 |
研究課題/領域番号 |
21H05624
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅲ)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
服部 祐季 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (10754955)
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研究期間 (年度) |
2021-09-10 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | ミクログリア / マクロファージ / 脳室 / 大脳 / ライブイメージング / 発生 / 脳 / 二光子顕微鏡 / 脳発生 / 神経発生 / 神経前駆細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
ミクログリアと脳実質との境界に存在するマクロファージはともに卵黄嚢で誕生する。これら細胞の運命づけは卵黄嚢に存在する時点でなされると認識されているが、提案者による予備実験において、両者は胎生早期の時点ではまだ可塑性を有し、互いに変容する可能性が示唆された。「二光子顕微鏡による生体内観察システム」の技術開発を通じて、ミクログリアの侵入・分布経路の実態と分子機構を明らかにし、ミクログリア多様性の誕生との連関について解明する。
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研究実績の概要 |
本年度は、昨年度に引き続いて、マウス胎生期大脳におけるミクログリアおよびマクロファージの細胞動態についての研究を推進した。特に、胎生早期にミクログリアが脳に定着する際の分布ルートの同定やそのメカニズムの解析を行った。 ミクログリアおよび脳境界関連マクロファージはともに卵黄嚢由来であるが、いつ・どこでそれぞれの細胞に運命づけられるのかはこれまでよく分かっていなかった。 我々は、脳スライス培養下ライブイメージングや二光子顕微鏡を用いた胎仔脳in vivoイメージングシステム、フェイトマッピング、細胞追跡調査等を組み合わせた解析を通じて、脳室内腔に分布するマクロファージが胎生12日目において大脳原基に侵入し、侵入したマクロファージが周囲の環境に呼応してミクログリアへと分化することを明らかにした。すなわち、大脳に存在するミクログリアの一部は脳室内腔マクロファージに由来することが分かった。これは、胎生10~11日目頃にミクログリアとしてすでに大脳原基に分布している集団とは別に、それより後の段階で外部から大脳原基に侵入したマクロファージに由来するミクログリアが存在することを意味し、ヘテロな細胞集団であることが明らかとなった。本研究成果は、2023年2月にCell Reports誌に掲載され、editor's pickとしても取り上げられた。 現在は、上述の研究結果に基づき、「なぜ胎生12日目でマクロファージの大脳原基への侵入が起こるのか」の解明を目指し、様々な要因の可能性を考え、それぞれに対する検証を行っている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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