研究領域 | マルチファセット・プロテインズ:拡大し変容するタンパク質の世界 |
研究課題/領域番号 |
21H05708
|
研究種目 |
学術変革領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅲ)
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
横井 佐織 北海道大学, 薬学研究院, 助教 (10772048)
|
研究期間 (年度) |
2021-09-10 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
|
キーワード | ショートペプチド / ミエリン / メダカ / 行動 / lncRNA / 新規ペプチド |
研究開始時の研究の概要 |
まず、変異体における行動異常の原因を明らかにするために、中枢神経系に解剖学的な異常が見られるかどうかを調べる。組織上の異常が見られない場合は、神経活動に応じて発現が上昇するc-fosのmRNAのin situ ハイブリダイゼーションを行うことで、野生型と比べて異常な活性化を示す脳領域の同定を目指す。また、脳から得られたRNAを用いてトランスクリプトーム解析を行い、発現変動が見られる遺伝子を同定する。これらの遺伝子発現レベルでの解析に加え、oZwiにタグを付けたゲノム編集メダカを作製し、oZwiから作られるペプチドの細胞内局在を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
前年度に確立した、oZwiAの終止コドン直前にFLAG配列をノックインしたメダカを用い、抗FLAG抗体を用いた免疫染色を行ったところ、Black Gold染色によるミエリン可視化と同様の発現パターンが確認された。したがって、oZwiAはミエリンに発現するタンパク質であることが明らかになった。また、抗FLAG抗体を用いた免疫沈降によりoZwiAと結合するタンパク質を取得したため、現在質量分析を依頼中である。oZwiAと結合するタンパク質が明らかになれば、これまで明らかになっていなかったoZwiの分子挙動が明らかになると考えられる。 また、これまでに作出していたoZwi変異体の脳からRNAを抽出し、RNAseq解析を行うことで、oZwi変異がどのような遺伝子の転写に影響を与えているかを検証した。その結果、シナプス小胞関連の遺伝子転写量がoZwi変異体において減少していることが明らかになった。したがって、oZwi変異体の行動異常は神経伝達異常による可能性が考えられた。 oZwiBに関しては、uORFとoZwiBのORFを含むエキソン部分を欠失させたメダカをCRISPR/Cas9法を用いて作製することに成功した。当該個体はオープンフィールドテストにおいて野生型と同程度の不安様行動を示し、総移動距離にも有意な差が検出されなかった。したがって、メダカの行動制御においてはoZwiAが重要である可能性が高い。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|