研究領域 | 配列ナノ空間を利用した新物質科学:ユビキタス元素戦略 |
研究課題/領域番号 |
22013002
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
帯刀 陽子 山形大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (30435763)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2011年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2010年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 物性化学 |
研究概要 |
ナノワイヤは、分子エレクトロニクス実現のための基本的なパーツとしてその開発に大きな関心が寄せられ、デバイス応用に向けての研究が国内外で活発に行われている。一方、伝導性の観点から、分子性導体は半導体から金属、超伝導に至る多彩な伝導物性を示すことが知られており、このような特異な物性を生かしつつ、エレクトロニクス等への応用を可能にするために、分子性導体のナノワイヤなどへの材料化、更にはデバイス化が強く望まれている。 本提案では、導電性を有する分子を用いて1次元構造を作製し、コイル状形態に自己組織化させ、電子・磁気特性を明らかにすることで新規ナノコイルの構築を目指した。数マイクロメータのナノ空間を有する導電性ナノコイルの創成に挑戦した。 微小電極等を用いた導電性ナノワイヤの電気物性評価 導電性AFMを用いた電気物性評価は、カーボンナノチューブやDNAなど比較的硬い材料については報告され始めているが、分子集合体ナノワイヤのような柔らかい材料の報告例は皆無であった。しかし、PCI-AFM(Point Contuct-Current Imaging AFM)を用いることにより、試料表面にダメージを与えることなく、タッピングモードで形状像と電流像の同時測定が可能となったため、本研究ではこの測定法を用いてナノワイヤ1本の電気物性を評価した。AFM測定により構造を明確にしたナノワイヤに導電性のAFM探針を接触させ、電気伝導度の測定を行った。螺旋構造を有するナノワイヤの伝導度を、螺旋構造の始点に金電極、終点部分に導電性探針を接触させることで、螺旋形状を保ったまま測定した。
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