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受精における膜タンパク質の選択的ユビキチン化と分解による細胞内秩序維持システム

公募研究

研究領域タンパク質社会の研究の総合的推進
研究課題/領域番号 22020005
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関群馬大学

研究代表者

佐藤 健  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (30311343)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2011年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード線虫 / 受精 / エンドサイトーシス / 分解
研究概要

研究代表者らはこれまでに線虫C.elegansの卵母細胞において働く一群の減数分裂期膜タンパク質が受精後,選択的にエンドサイトーシスされ,分解されることを明らかにしている.今年度はこの選択的分解に働く候補として同定した新規膜貫通型ユビキチンリガーゼについて解析を行った.まずこのユビキチンリガーゼとGFPを融合した融合タンパク質を生殖腺において発現する形質転換体を作製し,受精前後における細胞内動態について解析を行った.その結果,このGFP融合タンパク質は卵母細胞においては表層顆粒上に局在し,受精後には細胞膜へと移行すること,その後エンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれ分解されることが明らかとなった.この挙動は受精後に分解される基質の1つであるCAV-1タンパク質とよく似ており,受精前の表層顆粒上において基質があらかじめユビキチン化され,その後,選択的にエンドサイトーシスされる際の目印となっている可能性が示唆された.このユビキチンリガーゼに対する抗体を作製したので,現在,受精前後における内在性タンパク質の細胞内局在性等について検討中である.また,このユビキチンリガーゼのRING-CH fingerドメインを大腸菌において発現,精製し,基質タンパク質に対するユビキチンリガーゼ活性について解析を行ったところ,in vitroにおいてRING-CH fingerドメイン依存的に活性を持つことが明らかとなった.一方で,CAV-1とGFPを融合した融合タンパク質を発現する形質転換体を用いて,C.elegansにおいてユビキチン化に働くすべてのE2酵素に対してRNAiによる遺伝子ノックダウンを行ったところ,CAV-1-GFPの分解に関与する新規E2酵素の候補を見出すことに成功した.現在,このE2酵素とユビキチンリガーゼの関連性について解析を進めている.

報告書

(1件)
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 線虫C.elegansの腸細胞における極性形成過程の時空間的解析2010

    • 著者名/発表者名
      井上汐里, 佐藤美由紀, 佐藤克哉, 嶋田淳子, 原田彰宏, 佐藤健
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫県)
    • 年月日
      2010-12-07
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Differential requirements for clathrin in receptor-mediated endocytosis and maintenance of synaptic vesicle pools.2010

    • 著者名/発表者名
      Sato K, Ernstrom G, Watanabe S, Weimer RM, Chen CH, Sato M, Siddiqui A, Jorgensen EM, Grant BD.
    • 学会等名
      第62回日本細胞生物学会大会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪府)
    • 年月日
      2010-05-20
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://traffic.dept.med.gunma-u.ac.jp/index.html

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2018-03-28  

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