研究領域 | タンパク質社会の研究の総合的推進 |
研究課題/領域番号 |
22020013
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
本橋 健 京都産業大学, 総合生命科学部, 准教授 (90301952)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2011年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 植物 / 葉緑体 / 酸化還元制御 / ジスルフィド結合 / チラコイド膜 |
研究概要 |
植物の光合成を担う葉緑体は、複雑な膜系を有しており、葉緑体内の区切られた各々のコンパートメント内のタンパク質内ジスルフィド結合のコントロールは総合的な理解にほど遠い状態にある。そもそも、葉緑体内に存在するチラコイド膜の内腔側は、そこが酸化状態で安定なのか、それとも条件により還元状態になりうるのか、という基本的問題も明らかになっていない。私は、チラコイド内腔にジスルフィド結合の酸化還元調節タンパク質が存在することを明らかにした。また、必要となる還元力はチラコイド膜を隔てたストロマ側から供給されていることを初めて示した(Motohashi et al. JBC(2006))。 昨年度、本研究では、チラコイド膜タンパク質であるCcdAがこの還元力伝達経路に関与する可能性を検討し、CcdAのチラコイド膜上における酸化還元状態を調べた。チラコイドの外側からこの還元力伝達システムを駆動した場合、CcdAが還元される条件とチラコイド内腔側の還元力伝達チオレドキシン様因子HCF164が還元される条件が同じであることを見いだした。 本年度は、CcdA-HCF164経路が実際の植物体内でどのように機能しているかを調べるため、各因子のT-DNA挿入変異株の取得を行った。まず、CcdAタンパク質の欠損によるチラコイド内腔への還元力受け渡し経路の不全が、どのような生理機能と結びついているか明らかにすることを目的として、モデル植物であるシロイヌナズナよりCcdA欠失変異体を取得することを試みた。T-DNA挿入変異株のうち、ヘテロ接合体は容易に取得できるが、ホモ接合体は致死性、または、光に対して感受性を示すことを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
T-DNA挿入変異株の取得などを通して、CcdA-HCF164経路の研究を順調に推進しているため、(2)とした。
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今後の研究の推進方策 |
CcdA変異株は、欠失変異株のホモ接合体は通常条件で致死性であることが示されたため、植物体の性質を調べるために、生育する条件を検討する必要があることがわかった。
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