研究領域 | タンパク質社会の研究の総合的推進 |
研究課題/領域番号 |
22020020
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
細川 暢子 京都大学, 再生医科学研究所, 准教授 (00263153)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2011年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | タンパク質品質管理 / 分子シャペロンタンパク質 / レクチン / 小胞体 / 小胞体関連分解 |
研究概要 |
細胞内で生合成されたタンパク質は正しい高次構造を形成し、機能すべき本来の場所に運ばれたのち初めて正しく機能することができる。細胞はこのような機構を保証するシステムを備えており、タンパク質の品質管理機構と呼ばれている。本研究課題において、小胞体で生合成されたタンパク質の構造異常が、どのようにして小胞体シャペロンやレクチンによって認識されるのか、またミスフォールドしてしまったタンパク質をいかにして分解システム(小胞体関連分解、ERAD)に受け渡すのかについて研究を行った。本研究期間に、以下の3つの点において研究を進展させることができた。1)新規小胞体レクチンXTP3-Bが小胞体タンパク質の品質管理に果たす役割を解明するとともに、内在性XTP3-Bタンパク質を検出し、SEL1Lタンパク質との結合を介して小胞体膜上の品質管理複合体に含まれることを明らかにした。2)哺乳類HRD1-SEL1h複合体の安定性および基質分解機能を調べた。その結果、出芽酵母の場合とは異なり、SEL1Lは半減期の短い不安定なタンパク質であるがHRD1と複合体を形成することによって細胞内で安定に存在すること、HRD1-SEL1L複合体の細胞内存在状態は複数存在しダイナミックに複合体形成状態を変化させることでミスフォールドしたタンパク質の分解を制御している可能性があることを示した。3)機能がほとんど解明されていない2つのホモログタンパク質SDF2およびSDF2L1をクローニングして解析を行い、これらのタンパク質が新規小胞体シャペロンとして機能している可能性を示唆するデータを得た。
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