研究領域 | 免疫系自己-形成・識別とその異常 |
研究課題/領域番号 |
22021010
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂本 明美 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (90359597)
|
研究期間 (年度) |
2010 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
2011年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2010年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
|
キーワード | 免疫記憶 / メモリーCD8T細胞 / エフェクターCD8T細胞 / CD25 / Bcl6 / IL-2 / 免疫学 / 免疫記憶細胞 / ヘルパーT細胞 / CD8T細胞 / 発現制御 |
研究概要 |
1)メモリーCD8T細胞分化に関わるBcl6の分子機能 メモリーCD8前駆細胞の分化は感染応答早期に決定されるが、その分子機構の詳細は不明である。一方転写因子Bcl6はセントラルメモリーCD8T細胞の分化、機能を増強するが、Bcl6が実際に機能する時期と分子機構は明らかにされていない。本研究ではCD8T細胞の活性化後早期におけるBcl6の役割を解析した。ウイルス感染後、Bcl6欠損(Bcl6-KO)マウスではエフェクターCD8T細胞の分化の割り合いが高く、逆にBcl6トランスジェニック(Bcl6-Tg)マウスではメモリーCD8前駆細胞が多く分化した。また、ヘルパーT細胞等が分泌するIL-2は分化の方向性を決定しうるサイトカインであるため、CD8T細胞における1L-2レセプターの発現を解析した。野生型では活性化後CD25陽性と陰性の細胞とが分化するが、Bcl6-KO CD8T細胞はすべての細胞でCD25の発現が早期から上昇すること、およびChIP解析の結果から、CD25がBcl6の標的遺伝子であることを明らかにした。さらに刺激後早期からBcl6-KOのCD8T細胞ではIL-2,グランザイムB,IFNγの遺伝子発現も高く、エフェクター細胞分化が亢進していた。抑制性抗IL-2抗体を添加するとBcl6-KO CD8T細胞におけるこれら遺伝子発現が抑制されることから、Bcl6-KO CD8T細胞ではIL-2シグナルを多く伝達することでエフェクター細胞分化亢進が起こることを明らかにした。Bcl6はCD8T細胞の活性化後早期にCD25陽性のエフェクター前駆細胞への分化を抑制することによりメモリー前駆細胞分化を増強していることが示された。 2)胚中心B細胞と相互作用する濾胞ヘルパーT細胞(Tfh)の分化と維持におけるBcl6の役割 Bcl6の発現はTfhの分化に必須である。本研究ではBcl6を強発現することでTfhにおけるBcl6の機能を解析した.その結果Bcl6-Tg CD4T細胞はより早くTfhに分化すること、抗原高親和性抗体産生細胞分
|