研究領域 | 医用画像に基づく計算解剖学の創成と診断・治療支援の高度化 |
研究課題/領域番号 |
22103515
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
三澤 一成 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍病理学部, 研究員 (70538438)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2011年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2010年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 消化器がん / 手術 / 診療治療支援 / 計算解剖モデル / 腹腔鏡下手術 / 手術ナビゲーション / 術前シュミレーション / 血管分岐診断 / 消化器外科 / 胃がん / 大腸がん / 術前診断 / 術前シミュレーション |
研究概要 |
本研究では、消化器がん(胃がん・大腸がん)を対象とし、医用画像データの収集・人体解剖情報解析を行い、計算解剖モデル構築の基礎となるデータベース構築をすること、また本学術領域で開発される診断治療支援システムの臨床での使用と評価を行うことを目的としている。 1.消化器がん患者の医用画像・解剖情報データベースの構築:当該年度に、99例の胃がん患者に対してCTもしくはMRIを撮影、画像データを収集した。2010年3月以前に当院で研究用に収集されたデータ56症例、昨年度撮影された92例とあわせ、全体で255症例の画像データベースを構築。収集した画像の臓器セグメンテーションデータを185例分作成した。今年度、胃がん症例76例について、解剖情報を解析、分類し、手術に必要な人体解剖データベースを構築した。また手術を行った症例については、術中に解剖を確認し、術前解剖診断の正確性を評価した。 2.診断治療支援システムの臨床応用と評価:本学術領域の計画研究項目A02で開発された腹腔鏡手術ナビゲーションシステムについて、臨床使用し、評価した。三次元位置計測装置を用い、術中腹腔鏡の位置をリアルタイムに計測、術中視野に相当する術前3次元CT画像を表示するシステムである。胃がん腹腔鏡手術14例において使用、おおむね良好な結果が得られた。鉗子位置の表示など、システムの改良点などについて評価した。 3.術中プロセスの解析について:腹腔鏡手術の開始時に必須である気腹のプロセスおよびトロッカー位置を解析した。19例の腹腔鏡手術にて、気腹の前後で腹壁の形状、およびトロッカー位置を計測した。研究項目A02-2で行われている仮想気腹モデルと比較し、モデルの正確性を評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
臨床における画像データの収集、解剖診断、データベース構築について、ほぼ予定の症例数が収集できた。また、研究項目A02で開発された診療支援システムの臨床応用についても、定期的に行うことができ、臨床における評価も行った。診療プロセスの解析については、一部のプロセスではあったが、予定症例数以上の症例数のデータを収集することができた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、臨床において、医用画像データの収集は続ける予定である。手術支援システム(ナビゲーションシステム)の臨床評価についても今後引き続き行うが、より精度を向上させることだけでなく、臨床において使いやすいシステムの開発を目指すべきであると考えている。
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