研究領域 | 多彩なフレーバーで探る新しいハドロン存在形態の包括的研究 |
研究課題/領域番号 |
22105511
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
松田 達郎 宮崎大学, 工学部, 教授 (20253817)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ハドロン物理学 / 素粒子実験 / 中間子 / クォーク模型 / QCD / KEK・BELLE実験 / KEK-BELLE実験 |
研究概要 |
本研究の大きな目的は、QCDの動力学によってクォークとグルーオンから中間子や重粒子などのハドロンがいかに形成されるかという問題を解明することである。しかし、これは理論および実験の協同による総合的な研究によらなければならず、理論の発展の必要と伴に、理論の基礎となりまたこれを裏付ける信頼される実験的データの確立が必要である。そこで本研究ではこの目的に向けた研究の一環として、KEK・BELLE実験による高統計量のB中間子崩壊データを用いて、B→D^*a_1、a_1→3π反応の部分波解析や、B→J/ψK_1(1270),K1(1270)→Kωすることによって、重要な中間子であるにもかかわらず質量や幅および分岐比などが明確に定まっていない中間子の研究を行う。本年度はKEK・BELLE実験データを用いてK_1中間子生成データを抜き出すためのプログラムの作成を行い、Kω不変質量分布の再構成を行い、K_1中間子からKω状態へ崩壊する事象の存在を確認した。またa1中間子データの部分波解析プログラムの作成を継続して行った。さらにこれまでのハドロンビームを使ったa_1およびK_1中間子生成実験などの結果および解釈の問題点を検討し、これらデータの再解析の必要性と本研究の意義を確認した。この結果本年度でK_1中間子の解析手法および統計量の確認について見通しが付いた。またa_1中間子の解析についてはなお解析を継続する必要がある。以上によって軽クォークからなる中間子スペクトルの実験的データの確立に向けて前進させることができた。
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