• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

沈み込み帯におけるマントルの流動と地球深部流体輸送の統合モデルの構築

公募研究

研究領域地殻流体: その実態と沈み込み変動への役割
研究課題/領域番号 22109509
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関広島大学

研究代表者

中久喜 伴益  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10263667)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2010年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード沈み込み帯 / 水輸送 / 背弧海盆 / マントル対流 / レオロジー / 背弧拡大 / 数値シミュレーション
研究概要

沈み込み帯深部の水の輸送の過程の実態の解明、および、水が沈み込み帯のダイナミクスに与える影響を明らかにするのが本研究の目的である。前者ではスタグナントスラブの形成・崩落に伴う水輸送過程、後者では特に背弧海盆の形成に与える影響を明らかにすることを目標とする。これらの目標のうち、以下のような成果が得られた。
(1)下部マントルに水が輸送される過程の解明
スラブが下部マントへ沈み込む際、水が下部マントルへ輸送される過程を明らかにした。水は660kmで起きる相転移に伴って脱水されるが、同時にマントル対流による下部マントルへの引きずり込みが起きる。これら2つの過程によって、水は660km境界で水平に輸送される。このため、水を含む厚い層がスラブ上部に形成されるため、ほとんどの水が下部マントルへ輸送されることが分かった。
(2)水輸送を計算するための拡散の少ないコードの開発
粒子法に基づいて、物質輸送を計算するコードの開発を行った。海洋プレートの沈み込みに伴い海洋地殻がマントル深部へ輸送される過程をシミュレートする問題に適用した。
(3)スラブの後退と背弧海盆形成のメカニズム
背弧海盆の形成メカニズムの1つと考えられるスラブの後退が起きる力学的メカニズムを明らかにした。これにより、スタグナントスラブの形成との関係やスラブの形状との関係が明らかになった。また、スラブが後退するときに背弧リソスフェアが持つべき、強度および動力学的条件を決定した。背弧リソスフェアの強度の低下が背弧拡大および拡大軸の位置を決めるメカニズムとして重要であることを示した。
成果は著書、論文として発表しつつある。水輸送に関して、1件の著書、背弧海盆の形成ついて1件の査読付き論文が投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Dynamical mechanisms controlling formation and avalnche of a stagnant slab2010

    • 著者名/発表者名
      T.Nakakuki, M.Tagawa, Y Iwase
    • 雑誌名

      Phys.Earth Planet.Inter.

      巻: 183 ページ: 309-320

    • NAID

      120002771003

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Water effects on the dynamics of subducted slabs2012

    • 著者名/発表者名
      中久喜伴益
    • 学会等名
      Joint Symposium of Misasa-2012 and Geofluid-2
    • 発表場所
      三朝町(招待講演)
    • 年月日
      2012-03-18
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 背弧海盆非対称分布の成因:スタグナントスラブの意味とスラブ伴流の役割2010

    • 著者名/発表者名
      中久喜伴益
    • 学会等名
      地球惑星科学連合
    • 発表場所
      千葉市
    • 年月日
      2010-05-24
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

URL: 

公開日: 2010-08-23   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi