研究領域 | 非コードRNA作用マシナリー |
研究課題/領域番号 |
22115505
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋光 信佳 東京大学, アイソトープ総合センター, 准教授 (40294962)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2011年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2010年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | ノンコーディングRNA / 細胞核 / RNA分解 |
研究概要 |
申請者が独自に開発したin vivo RNA分解測定系(BRIC法)を活用して、12000種類以上のメッセンジャーRNAと1200種類以上のノンコーディングRNA(合計13000種類以上)について、RNA分解速度を網羅的に測定した。その結果、メッセンジャーRNAの分解速度分布とノンコーディングRNAの分解速度分布は良く似たパターンを示すことを見出した。この発見は、ノンコーディングRNAもメッセンジャーRNAと類似(一部は共通していると予想される)したRNA分解制御を受けていることをしさしている。メッセンジャーRNAの研究から、短寿命メッセンジャーRNAにコードされるタンパク質は一般的に調節性作用を有することから、短寿命ノンコーディングRNAも調節性の機能を持つのではないかという作業仮説を立て、その仮説の検証を本研究で実施した。その結果、短寿命という性質を持つノンコーディングRNA(その多くは核内ノンコーディングRNAであった)を調べることで、新規の調節性ノンコーディングRNAを複数発見した。さらに、このような調節性ノンコーディングRNAのRNA分解速度は外的刺激によって調節されていること(すなわち、RNA分解が制御の標的になっていること)を示した。これら一連の結果は、(1)RNA分解速度の着目することで、新規のノンコーディングRNAを発見するきっかけになること、(2)短寿命ノンコーディングRNAの中には、調節性の機能を持つものが沢山含まれている可能性が高いこと、を示している。本研究で発見された新規の短寿命ノンコーディングRNAには、SLiTという名称を付した。
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