研究領域 | 内因性リガンドによって誘導される「自然炎症」の分子基盤とその破綻 |
研究課題/領域番号 |
22117505
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高村 祥子 (赤司 祥子) 東京大学, 医科学研究所, 助教 (00325599)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2011年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | カルジオリピン / TLR / MD-1 |
研究概要 |
本研究では、カルジオリピンによるTLR4活性化のメカニズムを探り、カルジオリピン・TLR4応答・抗リン脂質抗体症候群の関連を調べることを主目的としており、以下の項目に従って研究を進めていくことを予定していた。 1.カルジオリピンのTLR4活性化機構の解析 2.活性化に必要な分子の同定 3.同定分子を用いた機能解析(in vitro,in vivo) しかしながらカルジオリピンによるTLR4の活性化は細胞種によって異なり、TLR4応答のみに絞った解析のみでは解釈が困難であったこと、最近の報告でTLR2,TLR4が自己免疫疾患の発症に関与していることや、これらの会合分子とされるRP105/MD-1がリン脂質と結合することが報告されたことなどから、カルジオリピンのみならず陰性荷電リン脂質全般において、RP105/MD-1の関与も含めた自己免疫疾患発症への影響を検討することとした。その結果、リン脂質に対する抗体価に関して自己免疫疾患モデルマウスとMD-1KOマウスを掛け合わせた群と、ワイルドマウスをかけあわせた群とで差が見いだされた。MD-1はそのポケットに数種の脂質を保持できることから、さらに解析を進めるため作製した数種類の抗MD-1モノクローナル抗体を用いて、血清中の濃度を測るためのELISAシステムを構築した。これにより感染時、発症時のMD-1の血中濃度を測定することができるようになったと同時に、血中の脂質濃度に関しては、作製した抗MD-1抗体を用いてMS解析などを共同研究により進めている。
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