研究領域 | 内因性リガンドによって誘導される「自然炎症」の分子基盤とその破綻 |
研究課題/領域番号 |
22117516
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小林 隆志 慶應義塾大学, 医学部, 特任准教授 (30380520)
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研究期間 (年度) |
2010 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2011年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 炎症 / シグナル伝達 / アダプター分子 / TRAF6 / ヘルパーT細胞 / エフェクターT細胞 / 制御性T細胞 |
研究概要 |
本研究はシグナル伝達制御の観点から自然炎症の発症機序の解明を目指すものである。これまでに、TLRシグナルに重要なアダプター分子TRAF6がT細胞で欠損すると、変異マウスのT細胞が自然に活性化し、IL-4産生およびIgEレベルが上昇して皮膚炎を含む重篤な多臓器炎症性疾患が発症することを報告している。TRAF6欠損T細胞が自然に活性化する分子機構を解明するため、昨年度にマイクロアレイ解析で同定した候補遺伝子の解析をおこなった。マイクロアレイ解析によりTRAF6欠損T細胞で、E3ユビキチンリガーゼであるItchの発現低下を認めたので、RT-PCR法によってItchの発現レベルを調べたところ、野生型に比べ、確かにTRAF6欠損T細胞でmRNAの発現が低下していることが確認された。Itchは、IL-4の発現に重要な転写因子Jun-Bの活性を抑制することが知られており、Itch変異マウスもT細胞特異的TRAF6欠損マウスと同様にIL-4の産生が亢進し皮膚炎を発症する。そこでTRAF6欠損T細胞のJun-Bの活性化をWestern Blot法で解析したところ、変異T細胞でJun-Bの活性化が確認された。従って、TRAF6欠損による自然炎症の発症機序のひとつとして、Itchの発現低下によるJun-Bの活性化が関与していることが示唆された。
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