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ソーシャル・キャピタルと健康に関する実証的研究

公募研究

研究領域現代社会の階層化の機構理解と格差の制御:社会科学と健康科学の融合
研究課題/領域番号 22119506
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 複合領域
研究機関星城大学

研究代表者

竹田 徳則  星城大学, リハビリテーション学部, 教授 (60363769)

研究期間 (年度) 2010 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2010年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード社会疫学 / 心理社会的因子 / 介護予防 / ソーシャル・キャピタル / コホート研究 / ソーシル・キャピタル
研究概要

研究目的
本研究の平成23年度の目的は,ソーシャル・キャピタルや心理社会面に着目した地域介入「憩いのサロン」(以下,サロン)参加によるその長期効果を検証することなどであった.
研究方法・結果
(1)サロンボランティア73人,一般参加者99人の分析から,サロン参加によって健康関連の情報的サポートの授受ともに増えた者は,ボランティアで61.7%,一般参加者で57.6%であった.既に報告済みのサロン参加による個人レベルのソーシャル・キャピタルの高まりを踏まえると,ソーシャル・キャピタルが健康に良い経路の仮説の1つである健康関連情報の入手が容易になるという仮説を支持する結果が得られた.
(2)サロンボランティア100人,一般参加者171人の分析ではサロン参加前後で,外出が増加は全体で32.8%,増えた外出先はボランティアと一般参加者ともに友人宅・自宅周辺,ボランティアでは公共施設,一般参加者では喫茶店や商店で参加形態による違いがあった.
(3)サロン参加者159人と非参加者1395人を対象で,操作変数に自宅からサロンまでの距離を用いサロン参加を予測し,それによってもたらされる主観的健康感の高まりを分析した結果,自宅からサロンが近い人ほど参加率が有意に高く主観的健康感が2.47倍高まることが確認された.
結論
サロンへの参加によってもたらされる効果として,健康関連の情報的サポート授受の高まりや外出の増加,主観的健康観が高まることが示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度研究実施計画は,(1)ソーシャル・キャピタルと健康との関連,(2)憩いのサロン参加によってもたらされる長期効果の検証の2点として取り組んできた.それぞれにおいておおむね取り組むことができた.

今後の研究の推進方策

平成22年度と平成23年度の2年間で取り組んできた本研究の成果を踏まえて,今後は「憩いのサロン」を他自治体に移植することで本研究と同様の効果が見られるのかなど介護予防に寄与できる研究として発展させていく予定である.

報告書

(2件)
  • 2011 実績報告書
  • 2010 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 地域在住高齢者の認知機能低下に関するスクリーニング検査項目の検討2011

    • 著者名/発表者名
      木村大介, 竹田徳則, 他
    • 雑誌名

      作業療法

      巻: 30 ページ: 626-630

    • NAID

      10029834495

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 住民ボランティア運営型地域サロンによる介護予防事業のプロジェクト評価2010

    • 著者名/発表者名
      平井寛, 近藤克則
    • 雑誌名

      季刊社会保障研究

      巻: 46 ページ: 249-263

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 「憩いのサロン」参加者の健康情報源と情報の授受:サロンは情報の授受の場になっているか?

    • 著者名/発表者名
      大浦智子, 竹田徳則, 他
    • 雑誌名

      保健師ジャーナル

      巻: (印刷中)

    • NAID

      40019793311

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 介護予防に向けた「憩いのサロン事業」参加高齢者の健康関連情報入手源:武豊プロジェクト2011

    • 著者名/発表者名
      大浦智子, 竹田徳則, 他
    • 学会等名
      第70回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      秋田市
    • 年月日
      2011-10-19
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] ポピュレーションアプローチによる一次予防事業参加高齢者の認知機能低下の予測要因2011

    • 著者名/発表者名
      木村大介, 竹田徳則
    • 学会等名
      第12回日本認知症ケア学会大会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      2011-09-25
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] ポピュレーションアプローチによる介護予防に向けた「憩いのサロン事業」-参加による外出の変化-2011

    • 著者名/発表者名
      竹田徳則, 他
    • 学会等名
      第45回日本作業療法学会
    • 発表場所
      さいたま市
    • 年月日
      2011-06-25
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2010-08-23   更新日: 2018-03-28  

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