公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
非金属元素をスピン源とする常磁性有機化合物は古くから知られていたが、40年前に強磁性転移を示す結晶性化合物が合成されて以来、研究が活発化した。しかし、現在に至るまで、分子材料の長所である柔軟性・自己組織構造等を活かせる室温(300 K付近)で磁気秩序を形成する非含金属有機化合物の報告はなく、強磁性転移点は極低温に限られている。本研究では、柔軟な材料の代表である液晶中において、室温付近における磁気秩序の形成に必要なスピン拡散が起こることを確かめる。