公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
結晶欠陥の機能を人工的にビルトインする上で、異なる酸化物が接合したヘテロ界面は極めて重要な舞台である。本研究では、分子線エピタキシー成長によりルチル型遷移金属酸化物の高品質ヘテロ界面を作製し、異方的歪みが新たに可能にする界面機能の開拓を目指す。
分子線エピタキシー成長によって、(110)面において大きな異方的歪みがかかることで超伝導を示すRuO2/TiO2試料と、同じ基板方位と膜厚でありながら小さな異方的歪みのために超伝導を示さないRuO2/TiO2試料を作りわけたのち、X線吸収分光によって、Ruサイトの軌道準位とOサイトとの混成強度の変化を明らかにした。これにより、RuO2中の二種類のRuサイトが、Oサイトとの距離だけでなく、電子状態としても非等価になっていることがわかった。また、フェルミレベル近傍の軌道状態や電子格子状態の変化が、熱伝導をはじめとする超伝導以外の特性にどのような影響を与えるかを調べた。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件) 学会発表 (30件) (うち国際学会 10件、 招待講演 4件)
Applied Physics Letters
巻: 124 号: 2 ページ: 023103-023103
10.1063/5.0183907
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