公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
マウス着床前胚では、4細胞期の時点から個性が形成される一方で、全能性も有する可塑的な状態で存在している。この可塑的な状態は、細胞間相互作用や種々のシグナル伝達経路により制御されているが、その機序は未だ不明な点が多い。そこで本研究では、胚内部における細胞間相互作用および個々の細胞内で生じるシグナルの活性化を網羅的に解析すると同時に個々の細胞のクロマチン構造をゲノムワイドに解析を行うことで包括的な解明を試みる。空間上の細胞間相互作用に起因したクロマチン構造制御から遺伝子発現状態の変化を包括的に解析する。これにより、初期胚における細胞運命決定機序の理解を目指す。
マウス着床前胚では、4細胞期の時点から個性が形成される一方で、全能性も有する可塑的な状態で存在している。この可塑的な状態は、細胞 間相互作用や種々のシグナル伝達経路により制御されているが、その機序は未だ不明な点が多い。そこで本研究では、胚内部における細胞間相 互作用および個々の細胞内で生じるシグナルの活性化を網羅的に解析すると同時に個々の細胞のクロマチン構造をゲノムワイドに解析を行うこ とで包括的な解明を試みた。空間上の細胞間相互作用に起因したクロマチン構造制御から遺伝子発現状態の変化を包括的に解析する。これによ り、初期胚における細胞運命決定機序の理解を目指した。本研究では、単一細胞レベルのエピゲノム状態の解析に加えて、細胞間相互作用を単一細胞レベルで解析する新たな空間マルチオミクス技術の二つに取り組んだ。まず初期胚を解析可能なエピゲノム技術として2019年に発表したクロマチン挿入標識法に着目した。本法は任意の1細胞を高深度で解析を行うことが可能な技術である一方で、スループットを向上する技術に限界があった。そこで、Split&Pool法を概念的に取り組むことで少数細胞を網羅的に解析する高深度かつ網羅的な解析技術を確立し、single cell multi target ChILseqとして発表した。現在論文はプレプリントサーバーで公開しており、国際査読誌に査読中である。また、空間オミクスについては、Precision Fluorescence Canceling法として技術開発を行い、同様に発表した。本論文は国際査読誌上で公開予定である。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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