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側生器官原基の形成周期と生長相転換にともなう変調

公募研究

研究領域細胞システムの自律周期とその変調が駆動する植物の発生
研究課題/領域番号 22H04729
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京都立大学

研究代表者

木下 温子  東京都立大学, 理学研究科, 助教 (00612079)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワード茎頂メリステム / 器官形成 / 幹細胞 / 葉序 / 植物発生 / 細胞分裂
研究開始時の研究の概要

本申請課題では、生長相転換過程における茎頂メリステムの形態およびマーカー遺伝子の発現を定量的に追跡することにより、器官形成における周期性およびその変調に関わる分子メカニズムの解明を目指す。特に、内的振動をもたらす植物ホルモン動態と器官原基の発達過程を時空間的に紐付けることにより、メリステムに内在する周期パターンと器官形態の表出の多様性を明らかにする。本研究では、シロイヌナズナのイメージング解析を主軸としたアプローチを推進するとともに、他の植物種へと解析を広げるための遺伝学的基盤の構築を達成する。

研究実績の概要

メリステムサイズが変動する発生ステージの葉序パターンについて知見を得るため,シロイヌナズナ植物体の経時観察を進めてきた。その結果,野生型では栄養生長期から生殖生長期にかけて,茎頂メリステムの急激なサイズ変化を伴うにも関わらず,側成器官の葉序パターンが連続的に維持されていることが明らかとなった。一方で,茎頂メリステムのサイズが恒常的に大きくなるclv変異体では,一定の割合で葉序が乱れる例が観察されたものの,生長相転換との明確な相関は見出されなかった。以上の観察結果から,シロイヌナズナの葉序形成パターンは異なる発生ステージを通じて維持されていること,この堅牢なパターン制御機構にはメリステムサイズの適切な制御が関与していることが示唆された。
葉序表出パターンの堅牢性を維持するメカニズムを明らかにするため,現在内的振動をもたらす植物ホルモン動態の解析進めた。我々はこれまでに,日長シフト条件におけるシロイヌナズナの花成において,ドーミングにともなうジベレリンの代謝変化を報告してきた(Kinoshita et al., 2020, eLife)。また,予備的な解析結果として,サイトカイニンシグナルのレポーターマーカーであるTCSn::GFPの発現や幹細胞のアイデンティティを規定するWUSの発現がドーミングにともない茎頂メリステムの髄状部側に拡大することを確認している。さらに,オーキシンシグナルのレポーターマーカーであるDR5rev::3xVENUSについて花成の前後で発現パターンが変化することを見出しており,このような植物ホルモン動態のダイナミックな変化が,茎頂メリステムのサイズ変化や葉序パターンの安定性に寄与する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Transcriptome analyses uncover reliance of endosperm gene expression on Arabidopsis embryonic development2023

    • 著者名/発表者名
      Zhang Yilin、Maruyama Daisuke、Toda Erika、Kinoshita Atsuko、Okamoto Takashi、Mitsuda Nobutaka、Takasaki Hironori、Ohme‐Takagi Masaru
    • 雑誌名

      FEBS Letters

      巻: 597 号: 3 ページ: 407-417

    • DOI

      10.1002/1873-3468.14570

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] イメージングで明らかになる茎頂メリステムにおける生理活性物質の時空間的パターン2022

    • 著者名/発表者名
      木下 温子
    • 雑誌名

      植物科学の最前線

      巻: 13 号: B ページ: 99-112

    • DOI

      10.24480/bsj-review.13b7.00230

    • ISSN
      2432-9819
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 花成におけるジベレリンの役割2022

    • 著者名/発表者名
      木下 温子
    • 雑誌名

      植物の生長調節

      巻: 57 ページ: 114-122

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] メリステムサイズによる花成制御機構の解析2023

    • 著者名/発表者名
      渡辺 真史、岡本 龍史、木下 温子
    • 学会等名
      第64回日本植物生理学会年会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] シロイヌナズナclavata変異体における花芽分裂組織決定遺伝子の発現パターン解析2022

    • 著者名/発表者名
      渡辺 真史、岡本 龍史、木下 温子
    • 学会等名
      日本植物学会第86回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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