研究領域 | Slow-to-Fast地震学 |
研究課題/領域番号 |
22H05309
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅱ)
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
鈴木 岳人 青山学院大学, 理工学部, 助教 (10451874)
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研究期間 (年度) |
2022-06-16 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ゆっくり地震 / 高速地震 / 熱・流体・空隙相互作用 / バネ・ブロックモデル / 相転移 / BKモデル / Burridge-Knopoffモデル / 多孔質媒質 / 遷移 |
研究開始時の研究の概要 |
近年盛んに研究されているゆっくり地震がいつ高速の地震に遷移するかを求めることを目指す研究である。ゆっくり地震は文字通り非常にゆっくりと滑る地震であり、これ自体は人間に災害をもたらさない。しかしそれが高速の巨大地震に遷移するならば、その時期を見積もることは人間社会にとって重要となる。純粋理論の観点から出発するものの、社会への成果の還元まで見据えた研究である。
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研究実績の概要 |
ゆっくり地震と高速地震という2つの地震は、見かけには異なる地震であるが、やはり統一的に扱うべきであると考えるのが理論的側面からの自然な発想である。加えて、ゆっくり地震の繰り返しで高速地震に至ることはあるのか知見を与えることは社会的側面からも重要である。それはゆっくり地震から高速地震への「遷移」と表現できるであろう。更には、そもそも両地震が定性的に全く異なる地震であると考えることもまた現象間での「遷移」と言える。この遷移をシンプルなバネ・ブロック(Burridge-Knopoff, BK)モデルと熱・流体・空隙相互作用の下で解析した。
熱・流体・空隙相互作用について簡単に述べる。まず断層岩は空隙を多数含んだ多孔質媒質であるとし、空隙は液相(水)で満たされているとする。断層滑りの際に摩擦発熱が支配的だと媒質は膨張するが、固相と液相の膨張率の違いにより断層面上での流体圧p_fが上昇する。一方滑り時に滑り面近傍で空隙が生成する効果が支配的だとp_fは減少する。p_fが高い(低い)と有効法線応力の減少(増加)と滑り摩擦力の減少(増加)、そして滑りの加速(減速)を導く。
こういった効果を取り入れ、エネルギーバランスを表す、一回の地震の滑り量u_fの関数F(u_f)を見出したことが重要である。これは二重井戸型の形となりかつ原点を通る。またその極値はすべてu_f>0の領域にあるため、極大値が正(負)の時正の解が3つ(1つ)存在する。それらのうち物理的に実現されるのは最小のもののみであり、3つの時が小さい滑りすなわちゆっくり地震、1つの時が大きい滑りすなわち高速地震に対応する。両者の違いは極大値が正か負かによって決まるという一次相転移的に考えられることが明らかになった。加えて、次にどちらの地震が起こるのか、滑り開始時の流体圧と空隙率によって分類できることが明らかになったことにも言及しておく。
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現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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