研究領域 | 2.5次元物質科学:社会変革に向けた物質科学のパラダイムシフト |
研究課題/領域番号 |
22H05449
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅱ)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
塩見 雄毅 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (10633969)
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研究期間 (年度) |
2022-06-16 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | スピントロニクス / スピン電流変換 / スピン流 / 低次元物質 |
研究開始時の研究の概要 |
電子スピンの自由度をエレクトロニクスに積極的に用いるスピントロニクス素子においては、スピンと電流の間の相互変換が重要な構成要素になる。高効率にスピンと電流の変換が可能な新しい物質材料の開発を目指して、2.5次元物質に特有の自由度に着目してスピン電流変換現象を調べる。それにより2.5次元物質特有のスピントロニクス物性を開拓し、2.5次元物質を用いた新しいスピン電流変換材料の設計指針を構築する。
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研究実績の概要 |
本研究では、2.5次元物質に特有の自由度を利用することで、新奇スピントロニクス物性を開拓することを目指す。申請者はスピントロニクス(スピン・エレクトロニクス)分野と物性物理学分野の境界領域で研究を行っており、物性物理物質を積極的にスピントロニクス分野に持ち込むことで新奇スピン物性を実験的に開拓してきた。スピントロニクス分野における最重要課題の一つは、高効率にスピン角運動量の流れであるスピン流を電気的に生成・検出すること(スピン電流変換)であり、材料開発が精力的に行われてきたが、未だ満足できる性能を有する材料は見出されていない。そこで本研究では、2.5次元物質を用いた新しいスピン電流変換材料の設計指針の構築を目指し、2.5次元物質に特有の近接効果・ひねり・対称性という3つの自由度の観点から2.5次元物質のスピン電流変換現象を調べる。 今年度はキックオフの領域会議で領域メンバーと密に議論を行い、複数の共同研究を開始した。既に領域メンバーからいくつかの試料の提供を受けて研究を進めてきた。2.5次元物質が有する自由度の内、特に対称性の破れに着目して設計された2.5次元物質を主たる対象として研究を行っている。デバイスを現在作製してもらっている試料もあり、来年度はそれらの様々な2.5次元物質試料において、スピン電流変換効果を観測し、成果として発表することを目指す。測定手法としては磁気光学イメージングに加えて、申請者が得意とするスピンゼーベック効果などの輸送現象測定も併用し、効率的に研究を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
キックオフミーティングで複数の領域内研究者と共同研究を開始でき、良いスタートを切ることができた。既に成果が出ている共同研究もあり、試料準備中の共同研究もあることから、来年度も新しい成果が期待できる。
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今後の研究の推進方策 |
既に共同研究を開始している共同研究について精力的に進めていくに加え、領域メンバーとの新たな共同研究も引き続き貪欲に進めていく。また、領域で利用可能な共同利用拠点の設備も来年度は利用を開始し、さらに研究を加速させる予定である。
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