研究領域 | サイバー・フィジカル空間を融合した階層的生物ナビゲーション |
研究課題/領域番号 |
22H05650
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研究種目 |
学術変革領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
学術変革領域研究区分(Ⅳ)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 良弥 名古屋大学, 理学研究科, 助教 (00839409)
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研究期間 (年度) |
2022-06-16 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | ショウジョウバエ / 群れ / ゲノム編集 / 群れ行動 / 群れ性質の多様性 / 群れ形質の多様性 / 光遺伝学 |
研究開始時の研究の概要 |
群れ形成は動物に広く見られる重要な生存戦略であり、群れ形質の多様化は動物種ごとの生活史や環境適応の実現に大きな役割を果たす。群れ形質が種間で多様化する過程には、個体の行動特性の進化とそれを支える神経基盤があると考えられ、その解明は生物ナビゲーションの中核的課題である。しかし、『個体の行動特性のどのような種間の違い』が『神経回路のどういった働き』により生じ、群れ形質の多様性が現れるのかはわかっていない。 本研究では、キイロショウジョウバエをはじめとするショウジョウバエ科昆虫の群れ形質を情報学分野の研究者と解析することで、群れ形質の多様化を生み出す個体の振る舞いや神経基盤を明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、キイロショウジョウバエをはじめとするショウジョウバエ科昆虫を研究材料とすることで群れ形質の種間差を生み出す分子・神経機構を理解することを目指す。 今年度、キイロショウジョウバエと同属のショウジョウバエ種が示す群れ行動に着目した。ショウジョウバエ属の種は実験室下で継代飼育が可能であり、分子遺伝学的な手法を適用することで群れ行動を制御する遺伝子・神経回路の理解を進めることができると考えたためである。ショウジョウバエ属の11種を対象に行動を定量的に解析した結果、キイロショウジョウバエと比較的近縁な種間においても、群れを積極的に作る種と群れをあまり作らない種がいることが明らかとなった。 さらに、解析したショウジョウバエ属種の一部では、群れ行動に関与することが期待される神経回路を標識する系統の作出に成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
キイロショウジョウバエと同属のショウジョウバエ種において、集団行動を定量し、その多様性を明らかにできた。また、一部の種では遺伝子組換え技術を用いて、群れ行動を制御することが期待される神経回路を標識する系統の作出に成功したため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、遺伝子組換え技術を解析対象のショウジョウバエ種に適用することで、群れ性質を制御する遺伝子・神経回路を探索する。同時に情報学分野の領域メンバーと共同で群れの性質の種間差を生みだす個体の行動ルールを明らかにする。以上により、ショウジョウバエ種間における群れ行動の多様化を生み出すメカニズムの理解を目指す。
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