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数理モデル生成アルゴリズムの提案による生物の行動様式の多様性と普遍性の探究

公募研究

研究領域ジオラマ環境で覚醒する原生知能を定式化する細胞行動力学
研究課題/領域番号 22H05675
研究種目

学術変革領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 学術変革領域研究区分(Ⅳ)
研究機関富山大学

研究代表者

上田 肇一  富山大学, 学術研究部理学系, 教授 (00378960)

研究期間 (年度) 2022-06-16 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード数理モデル / 自律分散システム / 真正粘菌変形体 / 自己組織化 / 細胞運動
研究開始時の研究の概要

生物内で起きる複雑な化学反応ネットワークの中から,移動運動の環境適応を実現する上で主要な役割を果たす反応経路を特定する数理手法を開発することにより,移動運動を再現する低次元モデルを導出する。そのために,これまで開発してきた分散型パラメーター自動調整モデルを数理統計的手法を融合させることにより発展させる。

研究実績の概要

生物内で起きる複雑な化学反応ネットワークの中から,移動運動の環境適応を実現する上で主要な役割を果たす反応経路を特定する数理手法を開発することにより,移動運動を再現する低次元モデルを導出する。そのために,これまで開発してきた分散型パラメーター自動調整モデルを数理統計的手法を融合させることにより発展させる。
真正粘菌の管形成過程における流量強化則の発見により,管を流れる原形質の流量と管半径の関係という局所的な制御によってシステム全体が機能的に制御されていることが明らかになった。このことは,真正粘菌の細胞内で起きる化学反応は「自律分散制御を実現するように設計されている」と解釈可能であることを示唆する。本研究では,自律分散制御を実現するための数理的拘束条件から必然的に現れる生物的機能の性質を探求することにより,生物機能の多様性と普遍性の起源の理解を目指す。その仕組みの理解は数理モデル構築アルゴリズムやロボティクスへの応用につながると期待される。
今年度は多様な移動運動パターンの創発を実現する数理モデルの作成を行なった。代表者はこれまで,環境に応じて自発的にパラメーターを調整することにより安定した移動運動を実現するロコモーションモデルを作成してきた。従来モデルで使用した進化アルゴリズムを連続モデルによって記述することにより,パラメーター調整ダイナミクスを数理モデルのアトラクターとして表現することに成功した。また,数値実験により,初期値に応じて多様な運動パターンが選択されることを数値的に示した。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2023 実績報告書
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Decentralized distributed parameter tuning model to generate unidirectional movements2024

    • 著者名/発表者名
      Horita Takumi、Ueda Kei-Ichi
    • 雑誌名

      Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics

      巻: - 号: 2 ページ: 1293-1313

    • DOI

      10.1007/s13160-024-00653-7

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Arbitrary weak head-on collision can induce annihilation: the role of hidden instabilities2023

    • 著者名/発表者名
      Yasumasa Nishiura, Takashi Teramoto, Kei-Ichi Ueda
    • 雑誌名

      Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics

      巻: 40 号: 3 ページ: 1695-1743

    • DOI

      10.1007/s13160-023-00607-5

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 周期的刺激印加による振動の抑制2024

    • 著者名/発表者名
      上田肇一
    • 学会等名
      力学系に対する相空間全構造解析と分岐解析の統合による新たなアプローチ
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] パラメーター自動調整機能を有するロコモーションモデル2023

    • 著者名/発表者名
      上田肇一, 堀田匠
    • 学会等名
      第 3 回はこだて現象数理研究集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Autonomous parameter tuning leading to the emergence of locomotion2023

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Ueda and Takumi Horita
    • 学会等名
      International Conference on Recent Developments of Theory and Methods in Mathematical Biology
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] Emergence of locomotion by autonomous parameter tuning2023

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Ueda and Takumi Horita
    • 学会等名
      10th International Congress on Industrial and Applied Mathematics
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 環境変化に柔軟に適応するシステム作りに向けた試み:経路探索モデルとパラメーター自動調整モデル2023

    • 著者名/発表者名
      上田肇一
    • 学会等名
      応用数学交流研究会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 階層的経路探索モデルを用いたロボットアーム軌道生成2022

    • 著者名/発表者名
      上田 肇一,津澤 聖希
    • 学会等名
      応用数学合同研究集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2022-06-20   更新日: 2024-12-25  

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