研究領域 | 実験社会科学 |
研究課題/領域番号 |
23011004
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
守 一雄 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 教授 (30157854)
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研究分担者 |
藤澤 隆史 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90434894)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | Asch同調実験 / fMORIテクニック / 学級内地位 / 中学生 / 社会的同調 / 集団圧力 / 知覚判断課題 / fNIRS |
研究概要 |
集団における同調と社会的地位の関連についての実験的研究の計画した成績・容姿・経済力のうち、中学生における成績と同調の関係を調べる実験だけが実施できた。中学生を被験者にしたAsch同調実験を、学年を2年間にわたって実施した。長野市内の公立中学校の協力を得て、同中学校3年生120人(男女60人ずつ)と1年生144人(男女72人ずつ)を学業成績ごとに同性の4人ずつのグループにし、男女各15グループ(3年生)18グループ(1年生)について、成績上位中位下位を組み合わせてデータを採取した。具体的には、3年生の実験では、成績が同じもの同士をグループとした。一方、1年生の実験では成績上位者3人の中に成績下位・者1人が加わる条件と、逆に成績下位者3人の中に成績上位者1人が加わる条件を作った。成績中位者は3年生の実験と同様に同じ中位者のみで4人組を作った。 実験の結果、少数派の中学生は男女ともに同調行動を示すこと、そして、同調は特に成績下位者に多く乗じることがわかった。また、際立った男女差は見られないことがわかった。 研究成果は、平成24年12月に開催された特定領域研究の研究発表集会である第16回実験社会科学カンファレンスで口頭発表した。また、平成25年6月にはオランダのロッテルダムで開催される記憶認知応用研究学会(SARMAC)の定期総会で口頭発表する予定である。さらには、成果は英文論文にまとめ公刊を計画している。 当初計画された実験のうち、容姿と経済力については、結婚相談所とマレーシアのHELP大学の研究協力者と研究計画の立案まではできたものの、年度内に実験を実施するまでには至らなかった。今後の研究課題としたい。また、共同研究者の藤澤の担当であった生理的指標についても準備段階で停滞し、実施にまではいたらないままとなった。
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