研究領域 | 植物メリステムと器官の発生を支える情報統御系 |
研究課題/領域番号 |
23012035
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
冨永 るみ 宮崎大学, IR推進機構, 助教 (20373334)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2012年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2011年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | MYB / 転写因子 / シロイヌナズナ / 根毛 / タンパク質分解 / CPC |
研究概要 |
シロイヌナズナの根毛形成を制御するCAPRICE(CPC)遺伝子と、4つのファミリー遺伝子(TRY,ETC1,ETC2,CPL3)の機能について解析を進めている。TRYとETC2に特異的なC末端配列がタンパク質分解に関与しているのではないかとの予想の下、以下の実験を実施した。 本年度の成果 1、TRY及びETC2のC末端を改変したコンストラクトの作製と形質転換体の作出 TRY及びETC2に特異的なC末端の部分を取り除いたコンストラクト(CPC::TRY△CおよびCPC::ETC2△C)と、CPCやETC1に、TRYの長いC末端モチーフを付加したコンストラクト(CPC::CPC:CおよびCPC::ETC1:C)を作製し、シロイヌナズナに形質転換した。前者では、根毛数が野生型に比べて増加することが分かったので、C末端モチーフがタンパク質分解に関わっていることが示された。 2、プロテアソーム阻害剤実験 TRY及びETC2タンパク質の根での早い分解が、ユビキチン化を経由したプロテアソームによる分解であるかどうかを明らかにするために、プロテアソーム阻害剤であるMG132,MG115を加えた培地でCPC::TRY:GFPまたはCPC::ETC2:GFP形質転換体を育てた。抗GFP抗体によるウエスタンブロットの結果、TRY:GFPタンパク質の分解が抑えられることが明らかになった。 このことから、TRYタンパク質が、ユビキチン-プロテアソーム系タンパク質分解により制御されていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画どおりの阻害剤実験を行い、結果を得られた。また、C末端改変コンストラクトも問題なく作成し、表現型解析を終了した。
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今後の研究の推進方策 |
プロテアソーム阻害剤実験により、TRYタンパク質分解についての知見を得られた。今後は他のファミリータンパク質の分解機構についてもさらに検討したい。
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