研究領域 | ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究 |
研究課題/領域番号 |
23101504
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
日暮 泰男 大阪大学, 人間科学研究科, 助教 (90580283)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2012年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2011年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 狩猟 / 狩猟具 / 槍 / 投槍器 / 生体力学 / 進化 / 人類学 / 脳・神経 / 実験考古学 |
研究実績の概要 |
約4万5千年前から3万5千年前までの間に、旧人ネアンデルタールに取って替わり新人サピエンスがヨーロッパに拡散するという交替劇がおこった。本研究では、ネアンデルタールとサピエンスとの間にある差異の中で、狩猟具の一種である飛び道具(手投げの槍、投槍器、弓矢など)とその投擲能力(投擲の威力、飛距離、精度)の違いを明らかにすることによって、交替劇について考察することを目的とした。平成24年度の研究内容は下記のとおりである。
(1)国立民族学博物館に所蔵されているアボリジニの槍および投槍器の標本資料を調査し、運動実験において使用予定の槍と投槍器のレプリカ製作のための情報を収集した。調査した投槍器のタイプはleaf型とlath型であった。
(2)投槍器をもちいた槍投げにかんする投擲実験および生体力学的分析を実施し、実際に投槍器をつかう人の身体運動を調べた。実験参加者は利き手に槍と投槍器をもち、8 m先におかれた標的をねらって、3種類の投擲課題をおこなった。投擲動作はビデオ撮影し、運動学的に分析した。次の成果が得られた。(i)投槍器を使用すると投擲精度を損なうことなく、高いリリース速度で槍を投射できることが明らかとなった。(ii)投槍器の仕組みは円運動として理解できることが示唆された。(iii)投槍器による槍投げの経験がほとんど無い実験参加者でも短時間で投槍器をつかえるようになったことから、投槍器の習得は容易であることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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