研究領域 | 直截的物質変換をめざした分子活性化法の開発 |
研究課題/領域番号 |
23105511
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
尾中 篤 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (10144122)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2012年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2011年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | ゼオライト / 細孔 / 不安定小分子 / 安定保持 / アルジミン / 量子化学計算 / ホルムアルデヒド / 三量化平衡 |
研究概要 |
反応性に富むホルムアルデヒドなどの不安定小分子がゼオライト中の金属カチオンに吸着することにより,不安定分子を保護することなくその形態のままで安定に保持しつづける研究を行ってきた.その研究展開として,常温では単離不可能な超不安定(中間体)分子種を,ゼオライトの極性ナノ細孔中で発生させて安定に保持し,常温でその化学種が存在していることを分光化学的に確認できるかについて探索した. そこでまず,不安定な分子種の安定化に必要なゼオライトの骨格構造,交換カチオンの種類などの予測化を計算化学を用いて行った.N-無置換アルジミンを得るためにアルデヒドとアンモニアから誘導する方法について,Gaussian 98を用いて構造最適化およびシングルポイントエネルギーを計算した結果,脂肪族および芳香族アルデヒドのどちらを出発物とした場合も,N-無置換アルジミンは出発物よりも5-6 kcal/mol不安定であった.すなわち,N-無置換アルジミンを安定物として得ることは困難なことを意味した.一方、N-メチルベンズアルジミンは原系よりもエネルギー的に安定であり,実際にN-メチルベンズアルジミンは常温・常圧で単離可能な化合物であった.次にゼオライトの細孔骨格格子を切り出した10Tモデルをつくり,N-無置換アルジミンを吸着させた状態を計算した結果,アルデヒドとアンモニアの原系とほぼ同じ状態になることが示され,アルジミン体の確認が可能であることが示唆された.しかし,実際にゼオライトにベンズアルデヒドとアンモニアを吸着させてみたが,固体13-C NMRのスペクトルがブロードで,アルジミン体を確認するまでは至らなかった.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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