研究領域 | 直截的物質変換をめざした分子活性化法の開発 |
研究課題/領域番号 |
23105531
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高井 和彦 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (00144329)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2012年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2011年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | C-H活性化 / ロジウム / スピロシラビフルオレン / パラジウム / 軸性キラリティー / Si-H結合 / オルト位ホウ素化 / C-H活性化 / スポロシラビフルオレン / ホスファフルオレン / Si-H結合 |
研究実績の概要 |
従来、位置選択的にC-H結合を活性化するために、金属に配位するヘテロ原子(Lewis塩基)をもつ配向基(directing group)を使い、配位不飽和な遷移金属活性種を目的のC-H結合に近づける手法が主に用いられてきた。我々は2010年に、ケイ素-水素結合の活性化を利用する新しいシラフルオレンの合成を報告した。この反応も元に研究を進め、本年は以下の結果を得た。 (1) スピロシラビフルオレンの不斉合成: 軸性キラリティーをもつスピロシラビフルオレンの不斉合成を、[RhCl(cod)]2にキラルなリン配位子を種々添加して検討した結果、(R)-BINAPを用いたときにS体のスピロシラビフルオレンが収率91%、81% eeで得られることを見いだした。スピロ型の四級ケイ素を有する化合物の不斉合成の例は少ないが、本反応は炭素とスピロ中心のケイ素原子との結合を一挙に二つ構築している。 (2) sp3炭素-水素結合の活性化: 分子内反応ではあるが、sp3炭素-水素結合の活性化が近傍にあるケイ素-水素結合の活性化を利用しておこなえることを見いだした。反応により、ケイ素を含む5員環が生成した。とくにこの反応は、収率は高くはないが、末端ではなく内部炭素のC-H結合でも進行することがわかった。 (3) 2-フェニルピリジンのオルト位選択的ホウ素化反応: ホウ素原子はLewis酸性を有している。ホウ素にLewis塩基性配向基を配位させたあとB-H結合のパラジウムへの酸化的付加をおこない、活性種(B-Pd-H)を目的のC-H結合の近傍で発生させた。その結果、ホウ素化合物として9-BBNを用いると、ピリジル基のオルト位にホウ素が導入できることがわかった。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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