研究領域 | 直截的物質変換をめざした分子活性化法の開発 |
研究課題/領域番号 |
23105538
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
木村 正成 長崎大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10274622)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2012年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2011年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | アルキン / アルケン / 共役ジエン / ニッケル触媒 / パラジウム触媒 / 有機亜鉛 / 多成分連結反応 / 合成化学 / 分子活性化 / 炭素結合 / ニッケル / 二酸化炭素 / パラジウム / カップリング / アリル化 |
研究実績の概要 |
遷移金属触媒作用を利用したアルキン,アルケン及び共役ジエンの活性化は,生理活性物質創製や機能性材料の選択的合成を始め様々な炭素骨格形成手法として有用である。本研究では,Ni及びPd触媒作用による共役ジエン,アルキンなどの不飽和炭化水素化合物を炭素源とした効率的炭素骨格形成及び炭素-炭素結合切断反応について検討を行った。 ニッケル触媒存在下,ブタジエン,ノルボルネン,アルデヒド,アミン,ジメチル亜鉛を一挙に添加すると1分子ずつが付加反応を行い,5成分連結反応が進行した。本反応は位置及び立体選択的に進行し,目的の生成物が高収率で得られる点は合成的にも研究意義が高い。用いるアミンや配位子によって反応挙動が異なり,一級アミンとして脂肪族アミンを用いたり,ホスフィン配位子が共存すると,ブタジエンの二量化反応を伴いながら炭素-炭素結合形成反応が優先的に進行した。 ニッケル触媒とアルキン及びジメチル亜鉛存在下,ビニルエポキシド又はビニルシクロプロパンを反応すると,不飽和アルコール又は不飽和カルボン酸が選択的に得られる新形式の3成分連結反応を見出した。本反応はオキサアリルニッケル中間体を介して進行していると考えられるが,アリルニッケル種の立体化学が生成物の選択性に関与しているものと思われる。 パラジウム触媒存在下,共役ジエンとアルキン及び有機ホウ素を加えると,それぞれ位置及び立体選択的なカップリング反応を受け,(E)-1-substituted 1,4,9-decatrienesを単一生成物として与えた。同条件下において,ビスジエンを基質に用いたところ,trans-allyl pentadienyl置換環状化合物が高立体選択的に得られた。これらは,アルキニルボレートを中間体として経由し,高立体選択的な有機ホウ素の1,2-転位反応を伴いながら進行したと考えられる。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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