研究領域 | 直截的物質変換をめざした分子活性化法の開発 |
研究課題/領域番号 |
23105544
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
椎名 勇 東京理科大学, 理学部, 教授 (40246690)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2012年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2011年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 有機化学 / 有機合成化学 / ビニリデンアシラート / 2-アリールプロピオン酸 / エノール化 / 動的速度論光学分割 / ビニリデンアセタート / アルドール反応 / マイケル反応 / ディールス・アルダー反応 |
研究実績の概要 |
本研究では高い反応性を有すると期待されるビニリデンアシラート類を特異な分子活性種として利用した種々の新規合成反応の開発を目指した。 まず、初年度に見出したケテンダイマーを用いたタンデム型のアルドール付加-δ-ラクトン環化反応の基質一般性を調査し、様々なアルドール型生成物の調製とこれらの連続環化を利用して多彩なδ-ラクトン類を与える合成法を確立した。 次いで、他方向からの試みとしてビニリデンアシラート類をカルボン酸無水物のエノール化により発生させる検討を行った。カルボン酸無水物のエノラート形成を利用した有機合成法の開発はこれまで皆無であったが、カルボン無水物のエノール化に最適な反応条件を精査し、生じた活性中間体の取り扱い方法を模索したところ、塩基の存在下、2-アリールプロピオン酸とピバル酸との混合酸無水物から所望の分子活性種が生じることが明らかとなった。この方法によりキラルな2-アリールプロピオン酸を系内で一時的に混合酸無水物へと導けば、2位のラセミ化が促されることになる。そこで、実際にラセミ2-アリールプロピオン酸とピバル酸無水物の混合溶液に塩基と不斉触媒を作用させたところ動的な速度論的光学分割反応が速やかに進行し、対応する光学活性な2-アリールプロピオン酸エステルが得られることが分かった。この方法は、ラセミ2-シクロペンテニルプロピオン酸、ラセミ2-シクロヘキセニルプロピオン酸ならびにラセミ2-フェニルエチニルプロピオン酸等の動的速度論光学分割にも応用できる従来にはない新しい型式の不斉合成反応である。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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