研究領域 | 素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明 |
研究課題/領域番号 |
23105704
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東北大学 (2012) 東京大学 (2011) |
研究代表者 |
佐々木 勝一 東北大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (60332590)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 量子色力学 / 格子ゲージ理論 / フレーバー対称性の破れ / ハドロン物理 / ハイペロン構造 |
研究実績の概要 |
ハイペロンβ崩壊とは、バリオン8重項(ハイペロン)の弱い相互作用によるセミレプトニック崩壊のことで、中性子ベータ崩壊はその一部を成す。ハイペロンβ崩壊は現象論的に「カビボ-小林-益川(CKM)行列のユニタリティの問題」や「陽子スピン問題」と関連して重要であるにも関わらず、ハイペロンβ崩壊におけるフレーバーSU(3)の破れの構造が理論的不定性なく理解されているとは言い難い。これまで、格子QCD数値解析によるハイペロンβ崩壊の研究は、本研究の研究代表者らによるDomain Wall Fermion (DWF)の定式化を用い、動的クォークを無視したクェンチ近似での研究と、それと同時期にイタリアのグループで行われた、改良されたWilson 作用による、同じくクェンチ近似での研究の2研究のみしかなかったが、本研究において3種類の動的クォークの自由度(アップ、ダウン、ストレンジ)を厳密に取り扱った、より現実的なDWFによる2+1フレーバーの動的格子QCD数値計算が始めて為された。その数値計算結果から、ハイペロンβ崩壊のDirac形状因子の零運動量移行での値f_1(0)が、フレーバーSU(3)対称性を厳密に課した場合の値に比べて、2-3%程度小さくなることが模型に依らない第一原理計算として始めて示された。これまでクェンチ近似による格子 QCD 数値計算で報告されてきた、フレーバー SU(3) 対称性の破れのパターンが重いバリオンを含んだ拡張されたカイラル摂動論やラージNcの解析とは異なるという状況が、本研究の現実的な2+1フレーバー格子QCD数値計算において決定的となった。本研究において、この相違が本質的にバリオンを含むカイラル摂動論においてはその摂動論の収束性の問題、ラージNc解析においては本来存在する第二種の形状因子を無視した解析である点など、それぞれの手法の問題点を指摘した。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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