研究領域 | 素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明 |
研究課題/領域番号 |
23105716
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 (2012) 独立行政法人理化学研究所 (2011) |
研究代表者 |
橋本 幸士 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (80345074)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 超弦理論 / 量子色力学 / 強相関電子系 / 核力 / QCD |
研究実績の概要 |
核力を含む、ハドロン物理と物性物理の重なる分野に置いて、超弦理論や場の量子論の数理的構造(特にアノマリー)の応用を探求した。QCDに代表される、強い相互作用の働くシステムは、相互作用が弱い場合に期待されるシステムの様相が打ち破られてしまうことが多い。物性理論のラッティンジャー定理は、保存数のあるフェルミオンのあるシステムにおいて一般に成り立つものであると信じられているが、実際に強い相互作用のある場合にそれが成り立つかどうかは、明らかではない。そこで、超弦理論のホログラフィーを用い、ラッティンジャー定理が強相関系でも成立するかどうかを、一般の場合に調べた。そこでは、確かに閉じ込め相ではラッティンジャー定理は成立し問題が無いが、一方非閉じ込め相では定理が破れてしまうことが確認された。非閉じ込め相では準粒子描像が成立せず、ラッティンジャー定理の限界を知ることが出来た。本成果は論文として発表した。また、一様磁場中での強相関系、特に量子色力学の核子について、研究を行った。バリオンが磁場中でどのように振る舞うかは、アノマリー項が独特な影響を与える。低エネルギーハドロン有効作用(パイオンのもの)を用いてスキルミオン近似をすることにより、このアノマリー項の効果を計算した。結果、この模型では、磁場中では中性子にわずかな電荷が誘起される可能性を指摘した。これが模型の問題であるのか、それとも本質的なものであるのかは、決着がついていないが、論文にまとめて発表した。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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