研究領域 | ソフトインターフェースの分子科学 |
研究課題/領域番号 |
23106713
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
青木 裕之 京都大学, 先端医工学研究ユニット, 准教授 (90343235)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2012年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2011年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 1分子計測(SMD) / 単一高分子鎖 / 表面・界面 / 薄膜 / 蛍光顕微鏡 |
研究実績の概要 |
本年度はせん断変形下における高分子鎖の変形挙動について、個々の高分子鎖を直接観察することで評価した。特に界面における分子レベルでのコンホメーション変化に着目した。測定には、前年度までに構築した超解像光学顕微鏡Photo-Activated Localization Microscopy (PALM)を用いた。試料として分子量220万のポリブチルメタクリレート(PBMA)を用いた。PALM観察のために、ローダミンスピロアミド色素で蛍光ラベルしたPBMAを合成し、これを蛍光ラベルしていないPBMA中にごく低濃度で分散することで、PBMA鎖一本の観察を行った。試料は厚さ200 μmの薄膜として2枚のカバーガラスの間に作製し、100℃においてせん断変形を与えた後に室温まで急冷して構造を凍結し、PALMによる観察を行った。個々の鎖を観察した画像データから、せん断方向における広がりのサイズを算出した。バルク内のPBMA鎖は、マクロなせん断変形に比例して、分子レベルでも変形したのに対して、界面近傍の鎖はあまり変形していないことが分かった。このことからガラス基板近傍には、高分子鎖がバルク状態よりも変形を受けにくい界面層が存在することが明らかとなった。さらに分子量効果の検討から、このような界面層の厚さは鎖の広がりのサイズで決まることが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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