研究領域 | ソフトインターフェースの分子科学 |
研究課題/領域番号 |
23106715
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
瀧上 隆智 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40271100)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2012年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2011年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ギブズ膜 / 液/液界面 / ドメイン形成 / X線反射率 / 混和性 / 多重膜 / シナジズム / X線反射率 |
研究実績の概要 |
ソフト界面に形成される吸着膜(ギブズ膜)は、生体膜などの複雑で柔らかい分子組織体の基本骨格を成しており、その構造と機能の相関解明にはソフト界面ギブズ膜の構造解析が不可欠である。本年度はフルオロカーボンアルコールとフルオロカーボンジオールとの混合系ギブズ膜において新たに誘起されたギブズ膜不均一構造を対象に、その形成原理を界面張力およびX線反射率(XR)測定により巨視・微視両観点から解明することを目指した。炭素数10の直鎖状フルオロカーボン(FC)アルコール(FC10OH)とFC鎖両末端にヒドロキシ基を有するFCジオール(FC10diol)の混合系のヘキサン/水界面ギブズ膜に対して、軸対称懸滴形状解析法による界面張力の高精度測定によるギブズ膜状態の推定とシンクロトロン放射光を利用したXR法による膜構造の解析を行い以下の知見を得た。 1) 界面密度の値および電子密度プロファイルより、FC10OHは界面垂直方向に、一方、FC10diolは界面水平方向に配向し密充填した凝縮単分子膜を形成する。 2)ギブズ膜におけるこれらの分子の混合は、分子配向状態の違いにより疎水鎖間の分散力相互作用を稼ぐことができず、エネルギー的に不利である。 3)両成分の混合組成に依存して、垂直配向と水平配向のドメインが共存する不均一構造や、本来水平配向するFC10diolが垂直に配向する凝縮膜、さらにFC10diolが優先的に積層した不均一多重膜の形成が確認された。 これらの成果は、国内外のコロイド・界面科学分野における主要学会において依頼講演やポスター賞の受賞等、極めて新規性の高いものであると評価されるに至った。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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