研究領域 | 生合成マシナリー:生物活性物質構造多様性創出システムの解明と制御 |
研究課題/領域番号 |
23108523
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
品田 哲郎 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30271513)
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研究期間 (年度) |
2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2011年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 鎖状テルペン / 合成方法論 / 幼若ホルモン / アナログ合成 |
研究概要 |
テルペン生合成マシナリー研究の図式に、オレフィン上のメチル基を他の官能基に置換した鎖状テルペン類を自在に合成する方法を導入できれば、非天然型の鎖上テルペン基質提供の観点から本新学術研究領域の発展に寄与できる。しかし、鎖状テルペンアナログの合成は必ずしも容易とは言えず優れた合成法の開発が求められている。本研究課題では、種々の鎖状テルペン類の立体選択的合成法を開発し、これにより得られる種々のアナログを、カメムシ由来の幼若ホルモンのエポキシ化反応への関与が予想される新規P450関連酵素反応に供することにより、超天然型鎖状エポキシテルペンアナログ創出の可能性を探ることを大きな目的としている。本年度は、以下の合成研究に取り組んだ。 (1)アセト酢酸をLiCl存在下と非存在下にトリフレート化あるいはトシル化して、Z-およびE-体をそれぞれ選択的に合成する。ついで、エステル部位を還元後、ブロミドへの変換を試みる。ビニルトリフレートを含むアリルブロミドは合成前例が乏しいため、その安定性と取り扱い易さを調べる。(2)アセト酢酸エステル由来のジアニオンがアセチル基側で選択的に反応すること、ならびに、上述のアリルハライドが立体障害の小さい1級のアリルハライド側でSN2反応することに着目し、ビニルハライド部位を備えたアセト酢酸エステル増炭分子を合成する。(3)反応要素[1],[2]を繰り返して得られるビニルトリフレートに対して、クロスカップリング反応を行い、オレフィン上の分岐側鎖の立体選択的導入を試みる。上記合成研究を進めた結果、新しい鎖状テルペン類の合成法を確立できた。これより、幼若ホルモン類の合成も達成できた。
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