研究領域 | 高次π空間の創発と機能開発 |
研究課題/領域番号 |
23108722
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
|
研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
小林 潤司 国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (90334242)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | トリフェニレン / ヘテロπ共役分子 / スマネン / コロネン / ラジカル環化反応 / ジベンゾシロール / スズ |
研究実績の概要 |
ヘテロ-π共役化合物は典型元素の元素特性とπ共役系との相互作用に起因して、発光性や電子受容能の向上といった優れた物性を有することから、盛んに研究がなされている。しかし、既存のヘテロ-π共役化合物の多くは、アセン類のようにπ電子系を一次元的に伸長したものであり、より高次元に拡張したπ共役系に典型元素を組み込んだ例は限られていた。本研究では、2次元的に広がったπ共役系に対し典型元素を導入したヘテロ-π共役化合物を創製することで、拡張π共役系と典型元素固有の性質との相乗効果を活用した新規な光・電子物性の発現を目指した。基本骨格としてトリフェニレンを選定し、分子周縁部にケイ素、スズ、またはリンを導入することで、ディスク状の平面π共役分子であるトリヘテラスマネンの合成に成功している。リンを導入した分子については、リン原子上を硫化することでホスフィンスルフィドへの誘導化も行なった。さらに合成したトリヘテラスマネンのUV/visスペクトルでは、導入した典型元素に応じて吸収・発光波長が変化しており、典型元素とトリフェニレンπ電子系が良好に相互作用していることを確認している。本年度はさらに同様の手法を活用し、トリヘテラスマネン合成の共通前駆体であるヘキサリチオ体を用い、オキサリルクロリドと反応させることによって、コロネン誘導体へと変換することを試みた。その結果、トリフェニレンの湾部の2箇所、または3箇所で反応が進行したと思われる生成物を得た。さらに、リチオ化を経ない方法として、トリフェニレンと、アセチレンジカルボン酸ジエチルとのDiels-Alder反応によるコロネン誘導体の合成についても併せて検討した。また、ジベンゾシロール合成の新しい手法として、ラジカル環化反応を用いた合成法についても検討を行い、良好な収率でジベンゾシロールを与えることがわかり、新たな合成手法の確立に成功した。
|
現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|