公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
・ALSマウスを用いての小胞体ストレス応答が関与する細胞種の同定:lox-CT4-(DsRed)マウスをALSマウスと交配し、CT4発現による病態改善効果を検討した。同時に、lox-CT4-(DsRed)・ALSマウスおよびlox-DsRed-(CT4)・ALSマウスを作製した後、ChAT(運動神経)、GFAP(アストロサイト)、Iba1(ミクログリア)プロモーター下流でCreを発現するマウスと交配し、各細胞種特異的にCT4ペプチドと発現誘導あるいは抑制して、ALS病態改善を評価した。これにより、SOD1-Derlin-1結合による小胞体ストレス応答が運動ニューロン毒性を発揮する細胞種を同定し、治療標的組織を決定した。・細胞非自律性因子の同定と解析:前年度同定される分泌性因子について、それぞれの中和抗体などを用いてin vitro・in vivoでの影響を検討した。ニューロン変性実行因子の同定:小胞体ストレス応答の下流で、運動ニューロン変性を誘導する因子を、ArrayScanを用いたsiRNAスクリーニングにより実施する。これにより、新たな治療標的分子の探索を行った。・単鎖型抗体による運動ニューロン変性の中和抑制・前H23年度に決定した、抗変異型SOD1単鎖型抗体の塩基配列をもとに、リコンビナントタンパク質とアデノ随伴ウィルスを作製した。前者は、血中投与あるいは脳脊髄液持続注入ポンプにより、ALSマウスもしくはラットに投与する。アデノ随伴ウィルスは、筋組織に感染させることで逆行性に運動ニューロンに感染することが知られており、ALSマウス後肢大体部に投与感染させる。これらの投与方法により、運動機能低下の症状改善および脊髄の免疫組織学的解析により小胞体ストレス応答と運動ニューロン変性を詳細に検討した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012 2011
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 3件)
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