• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

基底膜のダイナミクス及びプロテオグリカンにより制御される細胞浸潤の解析

公募研究

研究領域動く細胞と場のクロストークによる秩序の生成
研究課題/領域番号 23111527
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

伊原 伸治  国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 助教 (70373272)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
2012年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2011年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
キーワード細胞移動 / 浸潤 / 基底膜 / 細胞浸潤 / プロテオグリカン
研究実績の概要

細胞浸潤は基底膜に生じた穴を介した細胞移動のことであるが、in vivoの解析は非常に困難である。その主たる理由は、基底膜を人工的に合成できないこと、つまり適切な実験系がないためである。線虫アンカー細胞の基底膜を介する浸潤モデルは、近年確立されたin vivo実験モデルであり、遺伝学、細胞生物学を組み合わせて解析できる有用なモデルである。この実験モデルを用いて平成24年度は、下記の研究に取り組んで成果をあげた。
1.ヘパラン硫酸プロテオグリカンによる細胞浸潤の制御
細胞浸潤に異常を示す新規変異体を同定した。その変異体であるSQV-2はプロテオグリカン合成酵素をコードしており、約70%程度の細胞浸潤異常が観察された。解析の結果、SQV-2は浸潤細胞や、浸潤を引き寄せる細胞では発現しておらず、周りの細胞で発現していることが明らかになった。おそらく細胞非自律的な機構によって、細胞浸潤を制御していると考えている。
2. 細胞は形成された基底膜にどのように穴をつくるのか?
細胞浸潤の全体像を明らかにするために、細胞浸潤過程に異常を示す新規変異体、aid-1~6(Anchor cell invasion defect)変異体を樹立した。すべて独立の変異体である。そのうちの一つは、ネトリンの受容体であることがわかった。変異体スクリーニングによって、想定していた以上に様々な変異体を得ることができた。遺伝子同定後は、発現細胞の確認、組織特異的に発現させるレスキュー実験を行い、基底膜形成の解明及び基底膜にできる穴がどのようにできるのか、そしてその穴のサイズを調節する分子機構を明らかにして、論文を提出する予定である。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2012 実績報告書
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Basement membrane sliding and targeted adhesion remodels tissue boundaries during uterine-vulval attachment in Caenorhabditis elegans2011

    • 著者名/発表者名
      Ihara, S., et al
    • 雑誌名

      Nature Cell Biology

      巻: 13 号: 6 ページ: 641-651

    • DOI

      10.1038/ncb2233

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 細胞移動・浸潤過程を制御する分子の発見と解析2012

    • 著者名/発表者名
      伊原伸治
    • 学会等名
      第85回日本生化学会大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2012-12-14
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Regulation of hole size in basement membrane during cell invasion in C. elegans2012

    • 著者名/発表者名
      Ihara, S.,
    • 学会等名
      East Asia Worm Meeting
    • 発表場所
      Taipei Taiwan
    • 年月日
      2012-06-27
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] C.elegansのアンカー細胞の浸潤はヘパラン硫酸プロテオグリカンによって制御される2011

    • 著者名/発表者名
      伊原伸治
    • 学会等名
      日本生化学会
    • 発表場所
      京都国際会館
    • 年月日
      2011-09-24
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [図書] 実験医学2011

    • 著者名/発表者名
      伊原伸治、David R.Sherwood
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      羊土社
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.nig.ac.jp/labs/MultiOrg/Multicellular/Ihara.html

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.nig.ac.jp/labs/MultiOrg/Multicellular/Home.html

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi