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線虫におけるRasの活性化をモデルとしたタンパク質の活性の立体ライブイメージング

公募研究

研究領域細胞機能と分子活性の多次元蛍光生体イメージング
研究課題/領域番号 23113513
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関九州大学

研究代表者

広津 崇亮  九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (70404035)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2012年度)
配分額 *注記
11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
2012年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2011年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
キーワード線虫 / Ras / イメージング / 嗅覚
研究概要

1.変異型Raichu-Rasを用いたイメージング
匂い刺激に応答したRaichu-Rasの蛍光変化がRasの活性化を正しく表していることを明らかにするために、変異型のRaichu-Rasを用いてイメージングを行った。用いたのは、RafのRas結合部位が除かれたタイプのものや、変異によりRasが活性化しないタイプのものなどである。それらの変異型Raichu-Rasでは、匂い刺激を与えても蛍光変化が起きなかった。よって、匂い刺激に応答したRaichu-Rasの蛍光変化はRasの活性化を反映したものであると考えられる。
2.Rasの活性化におけるジアシルグリセロール(DAG)シグナルの役割
我々は以前、線虫の嗅覚神経においてRasのGEFとしてRGEF-1(RasGRP)が機能していることを見出したが、最近になってRGEF-1はジアシルグリセロール(DAG)によって制御を受けていることが別のグループにより報告された。そこで、DAGシグナルの重要性を明らかにするために、DAGシグナルに異常のあるegl-8変異体や、egl-30変異体でRasの活性化を観察した。その結果、これらの変異体ではRasの活性化が著しく低下することが分かった。よって、Rasの活性化には匂いシグナル伝達経路だけでなく、DAGシグナル経路も重要であることが示唆された。
3.嗅覚神経におけるRasの活性の嗅覚系における働き
嗅覚神経におけるRasの活性が、嗅覚神経の下流にある介在神経の活性を制御している可能性について検証を行った。その結果、Rasの恒常活性化型変異体let-60(gf)では、介在神経の活性化が見られなかった。一方、Rasの機能低下型変異体let-60(lf)では、介在神経の活性が不安定になることが観察された。よって、嗅覚神経におけるRasシグナルは下流の介在神経の活性を制御していることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

6月に日本細胞生物学会に出席し、学会発表を行った。またこれまでのデータをまとめた論文の執筆を行った。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] In vivo imaging of Ras activity in olfactory neurons suggests its transient activity change is important for olfactory behavior2011

    • 著者名/発表者名
      魚住隆行, 他
    • 学会等名
      第34回日本分子生物学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜)
    • 年月日
      2011-12-14
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] In vivo imaging of Ras in olfactory neurons suggests its transient activation is important for olfactory behavior2011

    • 著者名/発表者名
      魚住隆行, 他
    • 学会等名
      第34回日本神経科学大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜)
    • 年月日
      2011-09-16
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] In vivo imaging of Ras activity in olfactory neurons suggests its transient activation is important for olfactory behavior2011

    • 著者名/発表者名
      広津崇亮, 他
    • 学会等名
      第63回日本細胞生物学会
    • 発表場所
      北海道大学(札幌)
    • 年月日
      2011-06-28
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.biology.kyushu-u.ac.jp/~bunsiide/hirostu_top.html

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

URL: 

公開日: 2011-04-06   更新日: 2019-07-29  

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