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新規ヒストンパートナーMlo2によるヒストン分子間相互作用ダイナミクス制御

公募研究

研究領域遺伝情報収納・発現・継承の時空間場
研究課題/領域番号 23114720
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

田上 英明  名古屋市立大学, システム自然科学研究科, 准教授 (70273216)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2013-03-31
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2012年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2011年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
キーワードヒストンシャペロン / 可溶性ヒストン / H3/H4解離活性 / ヒストン複合体 / Mlo2(HiTAP1)
研究実績の概要

可塑的かつダイナミックなクロマチン高次構造制御の理解は、ゲノムおよびエピゲノム情報の維持、変換の分子基盤となると考えられる。本研究では、遺伝情報の時空間場としての細胞核と細胞機能の共役システムの解明を目指し、新規ヒストンH3結合因子Mlo2(HiTAP1)によるヌクレオソーム制御システムに焦点を当てて解析を進め、以下の結論を得た。
HiTAP1は、既知のH3/H4シャペロンASF1と同様に単独でH3/H4と結合し、ヒストンシャペロンとしての活性を持つ。in vitroでH3/H4を解離させる活性を持つHiTAP1 C末端50アミノ酸の構造情報を基にした変異体を構築、精製して生化学的解析を行った。その結果、ヒトでも保存されている部位の変異によってH3/H4結合が弱くなることが確認され、この部位がH3/H4相互作用およびH3/H4分離に寄与することが示唆された。
平成23年度にHiTAP1と転写との関連性を示唆する結果を得たため、HiTAP1のゲノム上での相互作用領域や標的となる遺伝子の探索を領域内の共同研究として行った。予想に反して、グローバルな遺伝子発現にはほとんど影響しないことが明らかとなった。しかし、既知のH3/H4シャペロンであるHIRAの欠損により発現低下する遺伝子群が若干上昇することや、転写阻害剤添加によりそれらの遺伝子発現が上昇したことから、HiTAP1はストレス応答などに関与することが示唆される。HiTAP1大量発現による増殖阻害が、H3/H4量低下時により顕著に見られることなどからHiTAP1が可溶性H3/H4量の制御に関与することを明らかにした。今後、HiTAP1の分子機能についてさらに解析を進めることで、既知のH3/H4シャペロンとの機能ネットワークも含めた動的な遺伝情報場の理解に繋がることが期待される。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2012 実績報告書
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 新規H3結合因子分裂酵母HiTAP1の生理機能解析2011

    • 著者名/発表者名
      加藤麻希、田上英明
    • 学会等名
      第34回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神奈川県、パシフィコ横浜
    • 年月日
      2011-12-16
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 新規ヒストン結合因子HiTAP1による動的エピジェネティクス制御機構2011

    • 著者名/発表者名
      田上英明、加藤麻希
    • 学会等名
      第84回日本生化学会大会
    • 発表場所
      京都府、京都国際会館
    • 年月日
      2011-09-22
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] A new mode of histone dynamics : HiTAP1 separates histone H3 and H42011

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Tagami, Maki Kato
    • 学会等名
      CSH meeting "Mechanisms of Eukaryotic Transcription"
    • 発表場所
      USA, New York, CSHL
    • 年月日
      2011-09-02
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] A new mode of histone dynamics : HiTAP1 dissociates histone H3 and H42011

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Tagami, Miki Inui, Izumi Hosaka
    • 学会等名
      EMBO conference "Chromatin and Epigenetics"
    • 発表場所
      ドイツ、Heidelberg, EMBL
    • 年月日
      2011-06-05
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 新規ヒストンH3結合因子HiTAP1はH3/H4を解離させる2011

    • 著者名/発表者名
      田上英明、加藤麻希、伊縫美妃
    • 学会等名
      第5回日本エピジェネティクス研究会年会
    • 発表場所
      熊本県、KKRホテル熊本
    • 年月日
      2011-05-20
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-04-06   更新日: 2018-03-28  

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