公募研究
新学術領域研究(研究領域提案型)
23年度に確立した、子宮内胎仔電気穿孔法を用いたKCC2過剰発現モデル、徐放性ポリマーに吸着させたブロッカーの脳室内投与によるGABAA受容体阻害モデル、タウリントランスポーター欠損による胎仔脳タウリン欠乏モデル、母体拘束ストレスによるGABA神経細胞発生障害モデル、などのGABAモーダルシフトへの摂動負荷モデルを用いてメゾ神経回路の形成・機能の変化を解析する。1.GABAモーダルシフト摂動モデル脳の成長過程の細胞・組織学的評価:母体拘束ストレスモデルでは、胎仔大脳皮質における皮質板細胞の発生と移動は母体ストレスによって変化しなかった。しかし中間帯から脳室下帯にかけて母体ストレス中に発生すべきGABA細胞の数が減少していた。生後21日においても、ストレス中に発生したGABA細胞数が有意に減少しており、なかんずくパルブアルブミン(PV)陽性GABA細胞は、内側前頭皮質の全層、体性感覚皮質III層、海馬CA1で有意に減少していた。対照的に、PV陰性GABA細胞は、いずれの部位でも有意な減少を認めなかった。すなわち、目的としたGABAモーダルシフト摂動モデルの作製に成功した。2.GABAモーダルシフト摂動モデルの成長後におけるメゾ神経回路の生理学的評価:上記モデルをもちいて、トニック電流、自発性および微小シナプス後電流と、刺激誘発性の興奮性/抑制性シナプス後電流を記録することができた。また限局性皮質損傷による摂動モデルを作製して検討した。4日後では壊死部位を囲むようにGABA細胞が集積し、さらにその外周に将来のII層を構成する皮質板細胞が周囲から移動してきた。これらの細胞ではGABAA受容体活性化を介した細胞内Ca2+振動がみられ、GABAイメージングを行うと、FCFL中心部で細胞外GABA濃度が異常に上昇していた。7日目には3-4層構造の小脳回が形成された。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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