研究領域 | 配偶子幹細胞制御機構 |
研究課題/領域番号 |
23116706
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
砂長 毅 高知大学, 教育研究部自然科学系, 講師 (20448393)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2012年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2011年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 配偶子幹細胞 / 群体ホヤ / 生殖細胞 / 発生 / 遺伝子 / ホヤ |
研究実績の概要 |
群体ホヤは無性生殖で増殖する。ミダレキクイタボヤという群体ホヤでは,無性生殖により生まれた個体の寿命は 2 週間程度である。有性生殖期の個体では生殖腺が発達し,配偶子が形成される。本研究では,群体ホヤにおいて,無性生殖で連続的に生じる新個体に絶えず生殖細胞が供給される点に注目し,配偶子幹細胞(GSC)の維持と分化のメカニズムを明らかにする。マウスのリコンビナント BMP2/4 で間充織細胞を処理すると,生殖前駆細胞およびその後の配偶子分化のマーカーである Vasa 遺伝子の発現が誘導される。ミダレキクイタボヤの BMP 遺伝子(BpBMP)は多能性上皮細胞で発現した。EF1a 遺伝子のエンハンサーを利用し,BpBMP をホヤの胚発生期で発現させても生殖系列分化への影響は見られなかった。また,ミダレキクイタボヤ成体の上皮細胞においても同様に,BpBMP の強制発現を試みた。BpBMP 発現ベクターの導入法として,リポフェクション法,エレクトロポーレーション法,センダイウイルスを用いた細胞膜融合法を用い,それぞれ,条件検討を行ったが,十分な導入効率を得るには,なお改良が必要である。 ミダレキクイタボヤの近縁種であるミサキマメイタボヤの生殖前駆細胞が RACK1 を発現することを明らかにした。RACK1 の機能を siRNA処理 によって阻害すると,生殖腺形成および生殖細胞分化が異常になった。この異常はヒトリコンビナント BMP4 での処理によって部分的にレスキューされた。これらの結果により,生殖前駆細胞の分化に RACK1 が重要な役割を果たすことが示唆される。 また,BMP シグナリングによる GSC and/or 生殖前駆細胞の分化調節の仕組みは,ホヤ類に共通しているのかもしれない。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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