研究領域 | 翻訳後修飾によるシグナル伝達制御の分子基盤と疾患発症におけるその破綻 |
研究課題/領域番号 |
23117522
|
研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
木下 英司 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 准教授 (80304418)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2012年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2011年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
|
キーワード | フォスタグ / 翻訳後修飾 / リン酸化 / シグナル伝達 / プロテオーム / キナーゼ / ホスファターゼ / 抗体 / ペプチドアレイ |
研究実績の概要 |
近年,蛋白質リン酸化反応の検出技術は,癌などの分子標的薬のスクリーニング法として注目を集めている。よって,生体内のごく僅かな蛋白質リン酸化反応を網羅的にプロファイルできる,より特異的で,かつ,超高感度な分析技法の開発が急務である。申請者はリン酸基を特異的に捕捉する亜鉛錯体(フォスタグ)に1分子のビオチンを導入したリン酸基認識素子を既に開発している。本研究では,これを改変させることで,既存の機器や発光試薬を改良することなく検出感度を飛躍的に高めることを目指す。当該年度では,昨年度合成に成功した新規ビオチン結合型誘導体(BTL-111,ビオチンとフォスタグ分子間に12分子のエチレングルコールを導入した誘導体)を使用したリン酸化プロテオミクスのための新しいアプリケーションを開発した。以下に研究の成果を列記する。1)抗体アレイ技術を用いたマルチプレックスなリン酸化蛋白質の検出法,2)BioPlex 技術を用いたマルチプレックスなリン酸化シグナルの同定法。この2つのアプリケーションは抗体とフォスタグを用いた蛋白質リン酸化反応のサンドイッチアッセイ法の1つとして位置づけられる。本手法の大きな利点は,抗リン酸化蛋白質抗体が作製されていないような蛋白質のリン酸化を検出できる,複数の蛋白質リン酸化を一度に検出することができる,フォスタグによる検出は蛋白質分子全体のリン酸化反応を検出できるので,部位特異的な抗リン酸化蛋白質抗体と併用することにより多くの情報を入手することができる,などが挙げられる。今後,本法が次世代のシグナル伝達研究に大きく貢献することを期待する。
|
現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|