研究領域 | 翻訳後修飾によるシグナル伝達制御の分子基盤と疾患発症におけるその破綻 |
研究課題/領域番号 |
23117525
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
石谷 太 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (40448428)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
2012年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2011年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | Tcf/Lef / 翻訳後修飾 / Wntシグナル |
研究実績の概要 |
Wnt-βカテニンシグナルは、初期胚発生における体軸形成だけでなく、幹細胞の運命決定制御を介して組織・器官の構築維持、そしてその破綻としての疾患発症(癌、糖尿病、精神疾患など)に深く関与している。Wnt-βカテニンシグナルの機能と制御の解明は、将来的な新たな医療技術の開発や創薬につながると期待されており、最もホットな研究課題の一つである。Wnt-βカテニンシグナルは、細胞が細胞間情報伝達分子Wntを受容することにより活性化する。Wnt-βカテニンシグナルが活性化した細胞では、転写因子Tcf/Lefが標的遺伝子の転写を誘導する。本研究では、Tcf/Lefの翻訳後修飾に注目して研究を行っている。 前年度までに、タンパク質リン酸化酵素NLKによるTcf/Lefリン酸化が、ヒト細胞株HEK293及びヒト子宮頸癌細胞株HeLaではTcf/Lefの活性を低下させ、その一方で、神経前駆細胞ではTcf/Lefの活性を促進することを見いだしていた。本年度は、NLKが大腸がん細胞株においてもNLKによるTcf/Lefリン酸化がTcf/Lefの活性を促進することや、NLKがWntシグナルを正に制御する細胞ではTcf/Lefの活性がHDAC1により抑制されており、NLKはTcf/LefとHDAC1の結合を解除することでWntシグナルを促進することを見いだした(投稿準備中)。 また、Tcf/Lefの翻訳後修飾制御の全貌を明らかにするために、Tcf/Lefの結合タンパク質と修飾部位を質量分析により解析した。その結果、多数の未知の翻訳後修飾酵素(キナーゼ、フォスファターゼ、ユビキチンリガーゼなど)をTcf/Lefの結合タンパク質として同定できた。また、Tcf/Lefの新たなリン酸化部位及びユビキチン化部位も同定した。今後これらについて詳細な解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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