研究領域 | 活性酸素のシグナル伝達機能 |
研究課題/領域番号 |
23117701
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
本橋 ほづみ 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00282351)
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研究期間 (年度) |
2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2011年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 親電子シグナル / 造血細胞 / Keap1/Nrf2制御系 / 白血病幹細胞 / 造血幹細胞 |
研究概要 |
Keap1-Nrf2制御系は、生体防御系遺伝子群の誘導的発現を統括的に制御し、生体防御の中核的役割を担っている。本研究では、造血幹細胞・白血病幹細胞の幹細胞性の維持における親電子シグナル応答の意義とその感知機構を明らかにすることを目的とした。 (1)Neh2-tdTomatoマウスを用いた造血幹細胞・白血病幹細胞の親電子シグナル応答の解析Neh2-tdTomatoマウスを利用して、Keap1の応答状態を1細胞レベルでモニタリングすることを可能にした。今後、白血病を自然発症するGata1.05マウス、あるいは、Pten:Mx-CreマウスとNeh2-tdTomatoマウスを交配して得られる複合変異マウス(Gata1.05:Neh2-tdTomatoマウス、Pten:Mx-Cre:Neh2-tdTomatoマウス)を用いて、白血病幹細胞の応答を調べる。 (2)Keap1 C151S変異体発現マウスの造血幹細胞の解析Keap1 C151S変異体を発現するマウスにおける造血幹細胞の親電子シグナル応答を検討した。一部の親電子性物質に対する応答が低下していることがわかった。 (3)親電子シグナルセンサーとしてのKeap1機能制御機構の解析Keap1が担う親電子シグナルセンサーの機能制御機構として、Keap1タンパク質の翻訳後調節を解析した。オートファジーが障害されたAtg7ノックアウトマウスにおいてKeap1タンパク質が顕著に蓄積することが観察されており、Keap1タンパク質の分解にオートファジーが関与することが明らかになった。さらに、一部の親電子性物質によるKeap1の修飾が、オートファジーによるKeap1の分解を促進することを見いだした。
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