研究領域 | 活性酸素のシグナル伝達機能 |
研究課題/領域番号 |
23117713
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研究種目 |
新学術領域研究(研究領域提案型)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
土本 大介 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (70363348)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2012年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2011年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 2-OH-ATP / inosine / p38MAPK / cell death / cell growth suppression / 酸化ATP / 細胞死 / 細胞増殖抑制 |
研究実績の概要 |
本年度は2-OH-ATPによる細胞死誘導シグナルの解析については、細胞培養液に2-OH-adenosineを添加した後の細胞内でのヌクレオチド濃度の変化を解析し、2-OH-adenosineが速やかにリン酸化を受けて1mM以上の2-OH-ATPが生じていること、ならびに並行してATP濃度が減少していることを確認した。またその後のMKK3/6とp38MAPKの活性化へと至るシグナル伝達経路の解明についてはshRNAレンチウイルスライブラリーを用いたスクリーニングを行い、その結果adenosine kinaseとMAP3K、p38MAPKの基質の一種、などに対するshRNAが2-OH-adenosineによる細胞増殖抑制と細胞死を抑制することを示唆するデータを得た。これらのタンパク質が2-OH-adenosine添加後の細胞内シグナル伝達において必須の役割を果たしていると考えられた。 次にデオキシイノシン三リン酸(dITP)の蓄積が誘導すると考えられる細胞増殖抑制のメカニズムについては、以前よりdITPがDNAに取り込まれた後にミスマッチ修復経路がデオキシイノシンといずれかのヌクレオチドのペアを認識して修復を開始することが原因となっていることを示唆するデータを得ていた。本年度はデオキシイノシンを含む蛍光標識オリゴDNAとHeLa細胞核抽出液を用いたゲルシフトアッセイを行い、デオキシイノシンとデオキシグアノシンのペアを含むオリゴヌクレオチドのみがバンドシフトを示すことを明らかにした。精製ヒトDNAポリメラーゼを用いた実験により、低頻度であるがデオキシイノシン:デオキシグアノシンペアが形成されることが報告されている。我々の結果はdITPがDNA合成時に取り込まれて形成されるミスペアが細胞増殖抑制を引き起こす可能性を示唆している。
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現在までの達成度 (段落) |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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