ホジキンリンパ腫の微小環境におけるリプログラミングに関わる小分子ＲＮＡの解析

• 研究領域: 多方向かつ段階的に進行する細胞分化における運命決定メカニズムの解明
• 研究課題/領域番号: 23118507
• 研究種目: 新学術領域研究(研究領域提案型)
• 配分区分: 補助金
• 審査区分: 生物系
• 研究機関: 東海大学
• 研究代表者: 幸谷 愛 東海大学, 創造科学技術研究機構, 准教授 (00517477)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2013-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円); 2012年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円); 2011年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: miRNA / EBV陽性リンパ腫 / リプロブラミング / 免疫回避 / 細胞運命

研究実績の概要

前年度に報告したように、本研究課題において研究目的としたホジキンリンパ腫におけるリプログラミングを引き起こす主たる原因となるEBVがコードするmiRNAは同定できなかった。しかし、EBVがコードするmiRNAの中に、EBVが引き起こすリンパ増殖性疾患を優位に促進するmiRNAが存在することを明らかにすることができた。これらのEBVがコードするmiRNAは、試験管内では腫瘍増殖を抑制するにもかかわらず、マウス生体内においては、腫瘍形成を促進するという、特徴的な性質を示すことが明らかになった。また、分泌されて、腫瘍をとりまく免疫細胞に取り込まれ、そのサイトカインプロファイルを変化させ、増殖を促すことが明らかになった。今後は、細胞運命制御とは関わりが薄くなるが、この腫瘍化を促進するEBVがコードするmiRNAがいかに周辺の細胞に影響を及ぼして腫瘍化を促進するのかを詳細に検討すると共に、治療標的としての可能性を探りたい。

現在までの達成度 (段落)

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] The AID Dilemma: Infection,or Cancer? (2012)
  • 著者名/発表者名: Tasuku Honjo,* Maki Kobayashi,* Nasim Begum,*
  • 雑誌名: Adv Cancer Res. 巻: 113 ページ: 1-44
  • 査読あり
• [雑誌論文] Imatinib mesylate directly impairs class switch recombination through downregulation of AID. (2012)
  • 著者名/発表者名: Kawamata T, Lu J, Sato T, Tanaka M, Nagaoka H, Agata Y, Toyoshima T, Yokoyama K, Oyaizu N, Nakamura N, Ando K, Tojo A, Kotani A
  • 雑誌名: Blood 巻: 119 号: 13 ページ: 3123-3127
  • DOI: 10.1182/blood-2011-01-327932
  • 査読あり
• [雑誌論文] The AID Dilemma : Infection, or Cancer? (2012)
  • 著者名/発表者名: Honjo T, Kobayashi M, Begum N, Kotani A, Sabouri S, Nagaoka H
  • 雑誌名: Advances in Cancer Research 巻: 113 ページ: 1-44
• [学会発表] EBV感染細胞が分泌するEBVコードmiRNAの機能について (2013)
  • 著者名/発表者名: 幸谷 愛
  • 学会等名: 第61回日本ウィルス学会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2013-11-10
  • 招待講演
• [学会発表] Genomic mutatorとしてのAID (2013)
  • 著者名/発表者名: 幸谷 愛
  • 学会等名: 第75回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2013-10-11
  • 招待講演
• [学会発表] “造血悪性腫瘍における治療標的としてのmiRNA”2 (2012)
  • 著者名/発表者名: 幸谷 愛
  • 学会等名: 第１４回Pharmako-Hematology Symposium （日本薬学会部会）
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-06-18
  • 招待講演
• [学会発表] “Genomic mutatorとしてのAID” (2012)
  • 著者名/発表者名: 幸谷 愛
  • 学会等名: 第１２０回小児血液腫瘍懇話会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-05-15
  • 招待講演
• [学会発表] Imatinib mesylate directly impairs class-switch recombination through downregulation of AID : its potential efficacy as an AID suppressor (2012)
  • 著者名/発表者名: Ai Kotani
  • 学会等名: Keystone Symposia's 2012 Meeting on "Mutations, Malignancy and Memory-Antibodies and Immunity"
  • 発表場所: Boston, Massachusetts Boston Parks Tower Hotel
  • 年月日: 2012-03-19
• [学会発表] EBV positive secretary miRNAs (2012)
  • 著者名/発表者名: Jen Lu, Ai Kotani
  • 学会等名: Keystone Symposia's 2012 Meeting on "Gene Silencing by Small RNAs"
  • 発表場所: Vancouver, British Columbia Fairmond Hotel
  • 年月日: 2012-02-07
• [学会発表] Evi1をターゲット\とするmiRNAの同定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 呂軍、大庭成喜、幸谷愛
  • 学会等名: 第73回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 名古屋・名古屋国際会議場(口演)
  • 年月日: 2011-10-16
• [学会発表] EBV陽性リンパ腫における分泌性miRNA (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上優希、呂軍、幸谷愛
  • 学会等名: 第73回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 名古屋・名古屋国際会議場(口演)
  • 年月日: 2011-10-15
• [学会発表] miR-126の造血細胞における機能解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 幸谷愛, etc
  • 学会等名: 第73回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 名古屋・名古屋国際会議場(口演)
  • 年月日: 2011-10-14
• [学会発表] 造血悪性疾患におけるmiRNAの機能 (2011)
  • 著者名/発表者名: 幸谷愛
  • 学会等名: 第70回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 名古屋・名古屋国際会議場(招待講演)
  • 年月日: 2011-10-05
• [学会発表] 造血系腫瘍におけるmiRNA (2011)
  • 著者名/発表者名: 幸谷愛
  • 学会等名: 第3回日本RNAi研究会
  • 発表場所: 広島・プリンスホテル広島(招待講演)
  • 年月日: 2011-08-26
• [図書] Epstein-Barr Virus-Encoded miRNAs in Epstein-Barr Virus-Related Malignancy (2012)
  • 著者名/発表者名: Jun Lu+, Bidisha Chanda+, Ai Kotani+*. *corresponding author +equally contributed
  • 総ページ数: 24
  • 出版者: Hematology-Science and Practice 2012
• [備考] 幸谷研究室
  • URL: http://kotani.med.u-tokai.ac.jp/
• [備考]
  • URL: http://www.u-tokai.ac.jp/tuiist/tt/announcement_koutani.html